古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

片口

サカズキノ國 Vol.22〜23

佐賀新聞さん連載 肥前陶磁エッセイ「サカズキノ國」Vol.22〜23アップ済です。 次回24回で連載終了…涙。 https://www.saga-s.co.jp/articles/-/705626 https://www.saga-s.co.jp/articles/-/721197

サカズキノ國 Vol.21

佐賀新聞さん連載エッセイ「サカズキノ國 Vol.21」アップしました。 盃の見立てはまぁ、ありますが今回は片口の見立てが主人公です! https://www.saga-s.co.jp/articles/-/688368?fbclid=IwAR3z8lTTNXm-sh5saUjliXf2DogrFFTUXbBKuhN5iwgxtbDLUJiyI5S7Tu8

サカズキノ國 Vol.20

佐賀新聞さん連載、古唐津エッセイ「サカズキノ國」vol.20、アップしております。 連載の節目ゆえ、ゲストに文筆家 白洲信哉さんを迎え、勝見師匠と僕でひたすらに斑唐津を語りました。 https://www.saga-s.co.jp/articles/-/674466 佐賀新聞全県版、web用鼎…

伝世の味

大兄と久しぶりに一献。 作陶家のTさんをフィーチャーし、陶談に花が咲いた。 卓上には持ち寄った無地の筒と斑の平盃。 そして無地唐津の片口が。 そう、この片口がいつも頭ん中にひっかかっていたのです。 「いや、なんとなく持って来ようかなぁ、と」と大…

干支一巡り

なんとも激務な一週間を乗り越えた。 北は青森、弘前、五所川原…からの宇都宮、小山。 この土日は色々な意味でリセットしたい、と早起きして、只管有酸素運動。 …スッキリした。 で、今宵は久しぶりにじっくり独酌。 いつものガラス徳利、と思いつつ、なんと…

畏兄の片口

畏兄からのメイル。 「以前お見せしたもの、そろそろ返します。もう一度見たいと言われていたので連絡をしました。 近々に御遭いしましょう」と。 嬉しいお誘いなのだが、なかなかタイミングが合わず、昨夜漸く事がなった。 天吹純米吟醸を手に畏兄宅に。 挨…

M.K.さんの片口

片口2連発。 M.K.さん蔵。 先般も書いたが立ち上がりがまるで筒茶碗のよう。 口辺も折り返す事もなく、スッとひきあげたまんま。 佇まいよく、手に馴染む形も良い。 実際の手持ちもよいし、大兄の片口と同じく独酌にジャスト・サイズ。 注ぎ口はシャープでお…

大兄の片口

片口。 その、なんとも愛らしいフォルムが僕を魅了して止まない。 酒器としての機能性も徳利よりも数倍優れている、なんて思ったり(風情では徳利に軍配があがるかなぁ…)。 拙ブログでもここのところ敬愛するお二人の片口を掲出した。 伝世&発掘伝世。 い…

大兄との呑み初め

年末からずっと気になっているが…=敬愛する大兄の「散財したもの」のこと。 片口である、ということは聞いていた、というか聞き出した。 大好きな片口…しかもセンスの良い大兄の買い物~買われた先→大店。 見たくて、触りたくて、感じたくて、それで呑みた…

岸岳系・帆柱(または皿屋)古窯発掘・斑片口

志を同じくする、愛陶家の友人所有の斑片口。 ひしゃげて、呼びがあり、独酌にはでかすぎるサイズ、そして斑特有の釉腐れも所々に見受けられる。 …が、なんとも好ましいのだ! 帆柱、皿屋特有のざらりとした土味、力強く小気味より高台、グッとくる手取りの…

伝世片口

昨日、とある場所で良い片口をみた(←ガラス越し)。 僕にはちょい小さいサイズ(うーん、目測で口径11センチ、器高6センチ?)、酸化焼成枇杷色~。 口は”切れのいい”タイプ。高台もそれなりの高さが有って。容量、一合二酌、ってとこ?? うーん、平戸…

絵唐津片口

週末は福岡に出張だった。 夏の終わりは糸島半島・芥屋海岸。 九州最大のミュージック・フェス「SUNSET LIVE」に関わり出して10年経つ。例年、この場にいることが楽しく、切ない。 …それにしても、今年は台風のおかげで散々だったなぁ。 当然昼ご飯はこち…

ちょいと良い、黒唐津小片口<酒盃>

先日、友人の骨董屋さんで”ちょいと良い物”を見せていただいた。 松浦系金石原古窯で作られたであろう、小さな片口。多分、機織機とかの油差し用なんでしょうね。釉薬は限りなく黒く、伝世。 良い感じに高台が長年の使用により摩耗し丸みを帯びている。 見込…

黒唐津片口

金曜日夜、友人の骨董屋さんから写メ。 ここ1年ほど探している「黒唐津片口」だった。 低画素の写真からも金石原のものでないことがわかる。 で、お店に直行。 武雄系祥古谷古窯発掘もの、とのこと。 径12センチ弱、若干器高が低く、容量は独酌にはちょい…

伝世の片口

随分前にmixiのコミュにアップしたネタですが、今も解明できていないことゆえ、あらためて。 友人所蔵の片口。 若干甘い焼成だが、使い込まれてよい感じに釉調が落ち着き、まるで奥高麗のようなニュアンスと風格を持っている。 市ノ瀬高麗神窯あたりで焼成さ…

逃した魚はデカイ

過日、初めて訪れた街の、初めての骨董屋さんでの話。 こぎれいな雑貨店のような都内のお店。「骨董ジャンボリー」の時に様々な木地盆を揃えておられたのが印象的で足を向けた。 良い感じの木地盆をゲットして、支払いの際に「古唐津が好きなんですがなにか…

絵(?)会寧

今まで何度かこのブログに登場させた会寧の片口。 2年ほど前に買ったもの。で、その当時から気になっていたことが・・・。 売主の骨董屋さんは会寧に強い方。氏曰く「これ、絵が描いてあるんですよ、珍しいでしょ」と。片口自体は典型的な会寧の形と釉調です…

中秋の名月

今日は一日中屋外でヘトヘト。おまけに夕食は苦手な焼肉で・・・。 いつも食事は菜食&お魚。肉を食べると100%翌日の体調は悪くなる。日本酒は状況を更に悪化させそうなので今宵独酌をしないつもり、だった。が、整体からの帰路に見上げたお月様があまり…

雑感

相変わらずだるくて、喉が痛い。朝一番にかかりつけのお医者さんに行き、相談。病院も盆休みに入るということで、多量の薬を処方してもらう。不健康な感じがなんともやるせない。いずれにせよ、丁寧に時間を過ごそうと思う。新聞を読んでいると以前から観た…

最悪・酒断ち

激しい悪寒、高熱、そして後背部痛で会社を早退し、自宅近くの医者へ。 「急性腎孟腎炎<じんうじんえん>」とのこと。ここ数ヶ月の無理が免疫力を低下させていたからだろう、とお医者さん。確かに休みはなかったし、ストレスも凄かったしなぁ・・・。 抗生…

片口の切れ

古唐津の片口には「お酒の切れ」の”良いもの”<薄い注ぎ口>と”悪いもの”<厚ぼったい注ぎ口>がある。「下手な職人が作ったから、この片口は厚ぼったい注ぎ口なんだよ」と言う人に何度か出くわした。 僕はそれぞれ用途を考えて作られていた、と考えています…

「もう少し呑もう」と片口に注ぎ足し。盃に注ごうとふっ、と見ると「にっこり」、片口が笑ってました。 より一層、愛着が増しました。

衝動買い

古唐津の片口、と聞くだけでドキドキします。変わってるな、やっぱり。 懇意にしている骨董屋さんからの一報。で、結局衝動買い。「片口数寄」という病は治りそうにない・・・。各方面への支払い地獄は続く・・・。ちなみにお酒の注ぎ具合ですが~若干切れ、…

大片口

五月に入りました。師走に市ノ瀬に行ったのが昨日のことのよう。最近とみに時の経過が早い。歳、ゆえか?まぁ、日々は充実しているから良しとしよう。 今宵、久方ぶりに午前様ではなかったので独酌。大きすぎるがゆえに出番のない阿房谷発掘の手の片口を使う…

ちょい呑み

私の仕事は就業時間が不規則。端的な例として朝5時帰宅、翌朝の会議は午前10時、なんて感じ。そうなると自宅に帰ってきても前日を引きずったまま出勤ということになります。やっぱりオン・オフを切り替えないと仕事の効率は上がりません。 というわけで一ヶ…

ミュージアム・ピースの片口 Vol.2

前回に引き続き、今回も九州陶磁文化館の蔵品。 生憎、高台の写真はないが、診たところ市ノ瀬高麗神、または徒幾の川内古窯で焼かれたもののようだ。腰から下の焼きが若干甘い。また見込みには<写真が見難いが>小盃でも焼いたように思える、小さな目跡が4…

ミュージアム・ピースの片口

過日、古唐津交流研究会の活動の一端で、九州陶磁文化館の所蔵品を”ガラス越しなし”に触れる機会に恵まれた。数々の逸品の中で、私の琴線に触れたのが、写真の片口。 径20センチ、器高10センチ以上はあろうかと思われる大振りの、長石釉がたっぷりかかっ…

呼ぶ、ということ

先週末、信頼する気鋭の若手骨董屋さんと呑んだ。相変わらず勉強熱心で刺激されまくる。こちらは古唐津ほぼ一本、が彼は手広く、しかもそれぞれを深く追求するその姿勢に圧倒される<骨董を生業としている人にかなう訳などないのだが・・・>。 その夜は彼に…

片口数寄

「欲しい、欲しい」と思う時に、なかなか思い描く物には出会えない。例えば長年探している斑の筒、とか。「ふっ」とした出会い頭にドンピシャな奴に出会ったりするんですかねぇ? 今週頭、昼休みに懇意の骨董屋さんに電話をすると「古唐津なら呼続のある、小…

もっとでかい片口

以前にも書いたことですが、片口にひときわ愛着を感じる。指先にのる、径4センチぐらいのもの<機織器なんかの油さしに使っていたんでしょうか?>から径20センチを超える大きなものまで。需要も相当あったんだろう。 桃山、江戸初期の都市遺構からも数多…