古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ミュージアム・ピースの片口 Vol.2

前回に引き続き、今回も九州陶磁文化館の蔵品。 生憎、高台の写真はないが、診たところ市ノ瀬高麗神、または徒幾の川内古窯で焼かれたもののようだ。腰から下の焼きが若干甘い。また見込みには<写真が見難いが>小盃でも焼いたように思える、小さな目跡が4…

ミュージアム・ピースの片口

過日、古唐津交流研究会の活動の一端で、九州陶磁文化館の所蔵品を”ガラス越しなし”に触れる機会に恵まれた。数々の逸品の中で、私の琴線に触れたのが、写真の片口。 径20センチ、器高10センチ以上はあろうかと思われる大振りの、長石釉がたっぷりかかっ…

焼きの甘さ

骨董屋さんの常套句で「この程度の焼きの甘さであれば、よい感じに育ちますよ」と、言うのがある。ご存知の通り、カセや焼きが甘いと<酸化炎焼成>、すぐに汚くなってかびも生える。これは間違いなく、例外はない。 ここのところ、伝世品に触れる機会に恵ま…

小森谷・皮鯨

先週末、空いた時間に陶片の整理<窯別に分ける>した。その時、このブログの全身であるmixiのコミュニティでも触れたトチン付きの”ヘタリ”皮鯨陶片が出てきた。 改めてみてみるとなかなかに興味深い。 籾殻を引いたトチンの上にちょこん、と乗っている。こ…

価格差

古唐津を好きになって、少しづつ蒐集をはじめて気がついたこと。それは九州のモノに対する評価額が東京の比にならないくらい高い、ってこと。骨董屋さんは勿論、個人レベルでも。今やネットによる売買がメインになりつつあり、そういったこちらの感覚からす…

窯跡散策を考える

古唐津の窯跡を歩くのが好きだ。古の人々の営みに想いを馳せ、落ちている陶片を手にしたり。日々の喧騒から程遠い静寂と自然に包まれて、次第に癒されていく自分。まぁ、変わった趣向かもしれないが、半年に一度ぐらいの、そういったアクションが日々のモテ…

燗はじめ

先週末から今週頭にかけて、本業の出張http://www.beachcafesunset.comで福岡と糸島半島の芥屋を行ったり来たり。昼は真夏並みの暑さなんだけど、夜はめちゃくちゃ涼しい。キリギリス、マツムシ、そしてクツワムシといった虫の音に秋の到来を感じた次第。 帰…