片口
4月末に師と仰ぐ蒐集家から古唐津<無地>の片口を買った。30年ぐらい前に”掘り屋”さんが松浦系・阿房古窯で発掘したもの、らしい。 購入するや否や、修理屋さんに出してようやくあがってきた。 めちゃくちゃ安かった。というのもでかいから。径が大きい…
先日の古窯巡りの際に、柳の元古窯の地主さんに陶片を何片かいただいた。その中になんだか見覚えのあるものがあった。 小さな片口の、注ぎ口の陶片がそれ。4年前ぐらいに大枚叩いた無地唐津片口の注ぎ口にそっくり、だったのだ。 陶片は何も語らない。 高台…
「古唐津の中で一番何が好きか?」と聞かれれば「酒器です」と答え、さらに「その中で一番は?」と言われれば「片口です」ときっぱり。まぁ、片口を酒器に分類してしまうのは乱暴だけど・・・。 どこの古窯跡でも片口の陶片を見かける、ってかこれほど片口が…
もう1年ぐらい前に購入した会寧・片口の箱についていた紐が気になっていた。なんだか安っぽいのだ。そのせいか、箱やら仕覆やらと相いそぐわない。元々の紐は抜かれ他の箱に合わせられてしまったように思える。 数週間前にそんなこんなを懇意にしている骨董…
年が明けた。もう西暦2008年、平成になっても随分経った。本当に時の移ろいが早すぎて、思うように過ごせていない様な気がする。世にいう四十男、というものは大方こんな感じなんでしょうか? それはさておき、正月の喧騒も峠を超え、ようやく独酌出来る…