古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

大兄との呑み初め

年末からずっと気になっているが…=敬愛する大兄の「散財したもの」のこと。
片口である、ということは聞いていた、というか聞き出した。
大好きな片口…しかもセンスの良い大兄の買い物~買われた先→大店。
見たくて、触りたくて、感じたくて、それで呑みたくて…。

昨夜、ようやくその機会に恵まれた。

風呂敷に木の小さな札。
唐津」とある。
時代箱から取り出されたものは可愛らしい片口、であった。

スッ、と入ってきた。
真っ当なもの。

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伝世。





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口径11センチ弱、器高は6,7センチといったところ、か?
元は青々とした無地唐津だったのであろう。
長年酷使され、凄まじいまでの古色。まるで「黒唐津」だ!
(油の移し替えに使用されたのか、貫入の色味が全体のそれを黒く見せている。伝世の”油片口”によくある臭いもしない)。




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細やかな土味、凛とした竹の節、更にはすり減った高台。
無傷でお酒の切れもシュッピッ、としている。
…で、箱に道園とある。
土味が酷似していて「そうかも」、と思う。





やられた。
feat.参加の骨董商氏も「良いもんですねぇ」と満面の笑顔。

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集った酒器、皆で記念撮影。
骨董商氏の白磁李朝初期完品)は清々しく気持ちの良いモノだった。






たまらなく、たまらない。
そんな金曜日の酒宴でありました。