古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

大兄の片口

片口。
その、なんとも愛らしいフォルムが僕を魅了して止まない。
酒器としての機能性も徳利よりも数倍優れている、なんて思ったり(風情では徳利に軍配があがるかなぁ…)。

拙ブログでもここのところ敬愛するお二人の片口を掲出した。
伝世&発掘伝世。
いずれも甲乙つけがたい魅力のあるものだった。
過日、その一つである大兄のものを改めて見せていただいた。
陽の高いうちにお借りしての撮影。
先だっての写真は照明のために多分のニュアンスをもってしまったので改めて掲出します。

土灰釉がさらりとかけてある、元は青唐津
が、長年の使用による変化で「これぞ!」と叫びたくなるような味のつき方。
おまけに伝世ならではの手持ちの”しっくり”来る感じががたまらない(←器体自体が使用によって摩耗している感じ)。

いや~良いもの、良いもの!

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Just size for 独酌!








何度みてもかわいいなぁ。
道園、と断言はできないけれど”その線”が一番よいところかも。
間違いなく大兄の酒量は多くなっているに違いないw。





…話しは変わって。
昨日は代休をもらい。以前から行きたかった北鎌倉・東慶寺に。
ウィークディの昼下がり、人も少なく心が洗われました。

勿論、小林秀雄翁のお墓にも墓参。
鎌倉期と言われている五輪塔。墓域に溶け込んでいて、なんとも良い佇まいでした。
天秀尼さん他、歴代ご住職のお墓も素晴らしく、しばし時を忘れる。
良いお寺でした。

帰路は北鎌倉ではなく鎌倉から。

イメージ 5







翁の「山の上の家」も訪ねました。
この坂をかのお人が歩いていた、と思うと感慨深かった。