古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

嵐の後

ここ数日の東京は本当にへんてこな天気。 ニュースでもよく採り上げられているけど、雨の量がまじでハンパない。バケツをひっくり返したような、という形容がどんぴしゃな土砂降り。前触れもなく降り出して、それが一夜続く。昼になると晴れ間ものぞく、が気…

盗掘について

伊万里市に住む友人から連絡があった。「椎の峰がまた盗掘にあった」と。2007年にも大規模にやられているが、今回も縦4メートル、横3メートル、深さ2メートルの被害。 前回、事件直後の古窯跡に赴いて絶句した。本当にめちゃくちゃ。工事現場みたいな感じだ…

皮鯨、たびたび

時間があるので今日2度目のUp。 「皮鯨は欠けやすい口辺の強度を高めるためじゃないの?」とこないだ皮鯨の山盃を譲っていただいた骨董屋RのAさんが言われた。昨日酒席を共にした今、最も信頼しているHのHさんも同じようなことを。「朝鮮半島には窯傷…

古唐津研究交流会

縁あって「古唐津研究交流会」に所属している。 数奇、というよりも学術的に古唐津を検証するコミュニティ<20台から上は80台まで、唐津、伊万里、有田といった窯業に関わっている人々をを中心として構成されている>。古窯跡検分、盗掘埋めなおし、地質…

皮鯨山盃

今日は仕事を早仕舞いして京橋。ここのところ、懇意にしていただいている古美術Rさんへ与太話をしに。本業のオフィスから近いこともあるが古唐津に対する愛情が深いところ、伝世と掘りの手を分け隔てしない審美眼、そして心安さが僕の琴線に触れている。 入…

斑皮鯨のルーツ?

写真上2点のお皿は会寧に強い骨董屋さんが所持していたもの。珍しい皮鯨。 彼の言では「会寧であることは間違いない。が、古唐津が作陶されていたとされる時代よりずいぶん時代が下がるもの」、とのこと。岸岳系や岸岳外系の諸古窯に見られる斑皮鯨。このお…