古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

2009-01-01から1年間の記事一覧

一年を振り返り

2009年。 カウントダウンは福岡・春吉のホテル”イルパラッツォ”の地下”クロッシング・ホール”のJazztronikライヴ。 大晦日は15年振りに仕事なし、の自宅で燗酒&TV。 色々なことがありました。古陶に関して言えば、とにもかくにも出入りの忙しい年でし…

過日の諸々2

写真は地主さん所蔵の陶片。 どうみても「藤の川内」の徳利ですが・・・違うんです。地主さんの土地から出たものです。高台が特徴的。水差の陶片にある窯印も面白い。 僕の本業の音楽もそうですが、やはり”現場”に学ぶべきことは多い。 *最後の写真は地主さ…

過日の諸々

メリー・クリスマス! 独酌しつつ、年賀状をしたためつつ、のブログ更新。 先日書きました骨董雑誌の特集の延長で、以前にも書きました松浦系某窯跡を訪れました。 http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/26127877.html 当日は小雪まじり。窯跡二番目まで氷雨…

お手伝い企画

こちらの雑誌の、”古唐津酒器特集”の諸々、お手伝いしました。 http://www.ribun.co.jp/me/index.html 敬愛する蒐集家の、媒体既出の品は一点もない”初物”ばかり。古唐津の、しかも酒器に特化した画期的な特集<来春掲載予定>。チェックのほど、お願いいた…

過日の酒宴

某骨董屋さん主催の忘年会に御呼ばれ。数週前からスケジュールをやり繰りし、ワクワクしながら当日現場へ。 骨董関連の書籍で高名な方々が何名か居られ、恐縮しまくり。 が、お酒が廻ると次第に雄弁になっていく自分<今、その状況を猛省中>。 古唐津数寄も…

堅手2

仕事の合間につらつら、と。 先日「堅手」について”思いつき”を書いたら、このブログ開設史上最も盛り上がるトピックスになりました。で、前回アップした写真は釉薬の色がどうにもうまく再現されていなかったので改めてアップします。ご参考までに。 これか…

堅手

ヤフオクで競り負けた・・・。 なんとも言えない気持ちを晴らしたくて、数日後堅手盃を競り落とした。 形がなんだか面白い。径は8.7センチ、器高が5センチと高め。見込みに鏡はなく<振り物を取った跡あり>、火間がある。ヤフオクのうたい文句として”酸…

味の付き方

以前にも書きましたが、やっぱり、還元炎でかちんかちんに焼かれたもののほうが、”育つ”。 焼きが甘いとなかなか”育たない”。 因みに左の皮鯨は2007年の夏に購入。 右は2008年夏。 http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/14374049.html 左<平戸系小森谷皮鯨盃…

刷り込み

古唐津が好きになったきっかけは現代唐津、と以前書きました。最初はキャッチーな朝鮮唐津や斑が好きで。そうこうするうちに無地唐津の良さに引き込まれ、古陶の世界に・・・。 最初はけったいな、それこそ「?」という印象しかなかったものが何度も何度も図…

中の下まで

ヤフオクにでている初期伊万里の壺。 http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k118090392 これと同じような壺の磁片を小溝下古窯で見かけたなぁ。 http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/30352428.html どこまで上がるんだろう? いかにも発掘!な贋物…

競り負け

1週間前から狙っていたもの、ヤフオクで競り負け。 結構頑張ったんだけどなぁ・・・。残念・無念。 昼間はドタキャンされて空いた暇つぶしで顔を出した骨董屋さんで「ゴリッ」とした、これぞ古唐津!な大振りの筒を見せてもらい、ワクワクするも価格を聴いて…

癒しのカラスミ

早いもので古窯巡りから帰京して1週間が経過。唐津行きの後はいつものように難題が降りかってくる。今回もそう。 「ゼロ」になったストレスがまた溜まり出した。 癒しの独酌は唐津で奮発したカラスミを肴に。大のお気に入りのお店、瑞穂のお手製。 http://bl…

唐津・伊万里・武雄・有田行き その2

二日目。 敬愛する作陶家M氏にガイドを頼み、有田周辺の初期伊万里を焼いた古窯巡り。有田に着いたのが11時過ぎ、JR有田駅17:34発の特急「ハウステンボス・みどり」号に乗って博多を目指すまでの5時間弱に、以下の古窯を踏破。 弁財天~広瀬向~応法山・掛…

唐津・伊万里・武雄・有田行き その1

前回のメイルにも触れましたが、先週末ストレス解消のために佐賀・長崎へ。 で、今回の目的は二つ。 *九州陶磁文化館にて古舘九一翁ゆかりの陶片に触れる。 *有田周辺の初期伊万里古窯巡り。 土曜は李参平ゆかりの国指定史跡「唐人古場」古窯へ。今まで行…

盃の里帰り・飯洞甕

ここのところ、ストレス過多。その解消に思い切って唐津へ。旅盃として今回は無地唐津輪花盃 http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/28397928.html を携帯。約400年ぶり<多分>の里帰り、かな? やっぱ変ですね、俺。 *写真は飯洞甕下古窯<この盃はひょっと…

鳥瞰図・唐津

以前こちら↓で見つけて以来、気になっていた鳥瞰図。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kikyo/2805/framepage1.htm その作者である吉田初三郎画伯 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E5%88%9D%E4%B8%89%E9%83%8E の本「美しき九州」を見…

週末諸々・PVとか、骨董屋とか、古布とか、オーディションとか

週末もお仕事。 土曜は朝一からこのお方の移籍第二弾デジタル・シングルのPV撮影。 http://ameblo.jp/pimpsounds/ その後、社でこなせてなかったデスク・ワーク後、骨董屋さんに顔出し。えらく混んでて客扱いされず(怒)。入れ替わり立ち代り常連が色々持っ…

八重洲 おけい寿司 &Jazzy Sport Party<古唐津関係なし!>

昨夜は同僚の慰労で八重洲にある”おけい寿司”に行った。本当に久しぶりのお寿司。 小林秀雄氏、青山二郎氏、白洲正子氏、そして果ては旧満州国皇帝の弟・愛新覚羅溥傑氏に到るまでの数寄者、著名人が通った名店。お寿司屋さんを訪れる際、参考にしている故里…

古着の値崩れ

古唐津とは全く関係ないが・・・。 昨日レコーディング前に時間が余ったので神宮前周辺の古着屋を廻った。久方ぶり、だったけどここまで値崩れしているとは。マジ衝撃でした。ついこないだまで3万だったものが1万5千円。勇んで買っちゃいましたよ。ここ、お…

一片の陶片から

先日、写真データを整理した。懐かしい写真がいっぱい。で、見入ったのは2003年頃の写真。2002年の年末にでた雑誌「Pen」の酒器特集に刺激され、唐津へ。現代作家さん達と器談義に興じ、夜は玄界灘の海の幸に舌鼓。数ヶ月間彼の地を繰り返し訪れ、そんなこと…

酒器の取り合わせ

僕にとって最高のリラクゼーション、独酌。 時間の取れる日の帰路は酒器の取り合わせをあれこれ考える<これが楽しい!>。なかなか「これ!」って感じにならないんだけど、決まると当分そのパターン。 ここのところはずっとこれ。 燗酒、最高!

EVER GREENなもの・古唐津との出会い

1999年、ちょうどこの曲の制作渦中。 http://www.youtube.com/watch?v=gYE32sC0oDE たまたま<日本映像の20世紀・NHK>を観た。そのテーマ曲が僕の琴線に触れた事が古唐津数寄になった一つのきっかけになった<経緯は省きますが>。 http://www.youtube.co…

年下の蒐集家

最近とある骨董屋さんで「20代できちんとした古唐津を買っている趣味人がいる」という事を聞いた。 その方が、売りに出しているという盃<中途伝世のもの>も見せていただいたが、とても趣味の良いものだった。 次世代へのプロモーション、新規ファンの開…

アイビーとか、プレッピーとか、MADE IN U.S.A.とか<古唐津一切無し>

先週末、実家に一泊。 昔の写真とかディグっていたら色んな本も一緒に出て来た。高校、大学の頃、何度も何度も読み返して参考にしてました。このころ買ったワードローブの一部は今も活躍中。 よくよく考えたら昔も今も同じ格好をしているような…。 今日は東…

初期伊万里小皿・市場価格

初期伊万里、価格が暴落しているみたいですね。 ブログにのせた小皿を買ったときに「やったぁ、安い!」なんて喜んでいたら、懇意にしている作陶家が「まぁまぁの価格ですね。よっぽどのものでない限り、もっともっと安くなりますよ~」とおっしゃられた。友…

初期伊万里か、古伊万里か?

ついこの前に安価にて購入した小皿。 真っ当なものではあるのですが、初期伊万里なのか?そうではなく古伊万里なのか?自分の中ではっきりした答えがでていません。 初期にお詳しい、岸岳麓にて窯を営むM氏は「初期ですが、いわゆる天神森とか小溝とかの最・…

中秋の名月

今日は一日中屋外でヘトヘト。おまけに夕食は苦手な焼肉で・・・。 いつも食事は菜食&お魚。肉を食べると100%翌日の体調は悪くなる。日本酒は状況を更に悪化させそうなので今宵独酌をしないつもり、だった。が、整体からの帰路に見上げたお月様があまり…

初期伊万里と甲斐路

お土産として山梨県名産の葡萄”甲斐路”をいただいた。 普段葡萄はあまり好きではないのだが甲斐路は別。上品な甘みがたまらない。大学生の頃、葡萄狩り~山梨県立美術館~武田氏旧跡巡り~ほうとう<小作> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BB%E3%81%86…

DJ WATARAI~本業<古唐津とまったくリンクなし!>

先週末の金曜。仕事でオール。会議で朝9時出社で帰宅は翌朝7時。 と、いうのも・・・ 制作に携わったDJ WATARAI"RE:MIX:ER"のリリース・パーティ@渋谷HARLEM<BDパーティでもあり>だったがゆえ。 「つつみ込むように…」http://www.youtube.com/watch?v=C…

窯印

百間古窯のサヤ鉢蓋、の裏側。なんか書いてあります。 「永」でしょうか? 想像が駆け巡る。朝鮮半島から来た陶工が書いたのかなぁ、とか。それにしても達筆です。