呼ぶ、ということ
その夜は彼に見せたい一心で先日購入した”小片口”を持参。
盃には大きすぎるそれで、冷酒を傾けながら彼がいった一言が刺さった。「これは呼び込んだもんですよ、あなたが。もしこれを私が買ったら間違いなく向けてますし」。
骨董は四方八方に手を尽くすと向こうから寄ってくる、という。確かにこの片口はいろんな意味でそれがあてはまる。というか、ほかの蒐集品もそう。
斑の筒も呼び込めるよう、これからもひたすら努力したい<裏願望として”金石原でない”、黒唐津盃>、と思った次第。
写真は四合瓶が似合う、例の小片口。