古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

古唐津

馬盥

夕方の散歩以外、ほとんど家にいます。先日書いた病気以外に夏風邪の一種を併発し、なんだかなぁという感じ。そんなこんなで家の細々したことをやってます。 先日のブログで西家庵さんがおっしゃられたとおり、ここ1年ばかり馬盥の、盃になるぐらいの向付を…

お酒のない生活

熱がでてから丸2日、お酒を呑んでいない。飲酒で日を空けるのは年初のインフルエンザぶり、かな。 夜、なかなか寝付けずに苦労。ほろ酔いで寝床に入り、すっと落ちるあの感じ・・・。うーん。でも完治までお酒はがまん、がまん。 昨日も書いたが、そんなこ…

波縁

伊万里市在の、作陶家との話。 「窯跡からまだまだ小皿なんかでてきます。たかが小皿ですがあれを再現しようとなるとそう簡単にはいきません。あの高台や口辺のシュパ、っとした切れ味をだすのは。ましてや波縁とか」。 彼は松浦系の陶片を例にされた、と推…

とっかえ、ひっかえ

週末は札幌出張。歴史的な一瞬に居合わせることが出来た。”B-Boyイズム”VS”B-Girlイズム”!色々嫌な事があるけれど、こういう経験が出来るからこそ明日への活力も沸いてくる!Rhymester、BIG UP! http://ameblo.jp/coma-chi/ で、昨夜。久しぶりにゆったり独…

向付・五島美術館

時間の合間を縫って五島美術館の特別展”向付”展に。http://www.gotoh-museum.or.jp/tenrankai/index.html 桃山陶を中心に百点ばかり、古唐津も何組か。いずれもなかなかの絵唐津でした<どこに行っても斑の伝世ってないですね~。やっぱり当時流行らなかった…

贋物

ここのところ、バタバタ。息抜きにヤフオクをみると”それなり”な贋物がうようよ。 絵がある小皿、とか。 武雄系と思われる発掘の手にそれなりの絵を書いて、二度窯。意図的で本当に嫌な感じだ。おまけに相当数の入札がされていて。 なんだかなぁ・・・。

モノバナレ

以前は「いいなぁ」と思って購入すると、とことん使った。 けれど最近はちょっとでも不具合があったり、思惑と異なっていたりするととたんに使用頻度が落ちる。使われないより使われたほうが器は幸せって思う性質ゆえ、新規購入の下取りに出したり、売ったり…

玉石混淆

忙中閑あり。 毎年この時期はバタバタなのだが、なんだぁかんだ言いつつも時間を作って骨董屋さんを覘いている。 先日、ずっと気になっていながらも、その敷居の高さゆえに通り過ぎていたお店に勇気を持って踏み込んだ。”超”のつく上から目線のご主人。しど…

結界

前回の続き。 独酌時、やっぱり木地盆がないと駄目。勝見充男さんが本で書かれていますが、それ一枚で”結界ができる”というのが凄く理解できる。 お盆がないとなんだか締まらないんだよなぁ<写真のピンも甘すぎだけど~悲>。 *前回、古着のことを書いて、…

古唐津は売りづらい

昨夜、友人の骨董屋さんとメイルをやり取りしている最中、「古唐津は売りづらい、扱いづらいモノになりつつある」と彼が書いてきました。 元々酒器以外は足の早いものでない古唐津。この不況でその状態に拍車がかかっているそう。酒器も傷気や呼びの大きなも…

陶片は語る

休日の昼下がり、持て余した時間を陶片を見たりして過ごす。 オタな行為ですが、太陽光の下で見るといろんな発見があったりして、それはそれでためになる。 で、今日は改めて二つの、松浦系古窯の陶片を見比べてみた。 古唐津数寄であればいずれも「阿房谷」…

白洲家・武相荘

5月の里山って本当に美しいですね。 時間が出来たので実家近くの里山まで足を伸ばし散策。薫風が吹きぬけ、木漏れ日がなんとも言えず心地よかった。 そういえば、この近くに「武相荘」http://www.buaiso.com/index.htmlがあったんだっけ。 白洲次郎さん・正…

端午の節句

端午の節句ですね。筑前、肥前地方<それ以外の九州エリアは未確認>では鯉幟と供に、節句を迎えるその家の男子の名前を幟に明記し、掲げる。 エリア・コミュニティにその存在を明確に示し、集団でその男子を育てる。そんな営みの表れなのかなぁ、と思う。今…

掘出物

家の近くの「Book Off」にて。 いや~、嬉しかった。前から欲しかったもんで。それにしても安すぎです。

骨董の今後

私の本業、パッケージからノン・パッケージへの移行が急加速中。CDの売れ行きは4,5年前と比較にならないぐらい減少し、その減少分を着ウタをはじめとするデジタル・コンテンツが補填している。 それはよいとして何事もインターネットに重きを置かねば取り…

包み物

最近凝ってます、包み物。 木箱だったり、グイノミや片口、徳利なんかを包む、古布を使った風呂敷やらなんやら。そこそこ古色の付いた杉か桐の箱にそれを合わせる・・・すると器自体がアップ・グレイドされる。 それにしても色々と考えながら古布を探すって…

へうげもの2

週間モーニングの人気連載漫画「へうげもの」。 とうとう、古唐津が出てきました!相当デフォルメされてますが<史実とも異なっていますが>、何はともあれこういった形で唐津焼が採り上げられるのは嬉しいものです。 http://hyouge.exblog.jp/ それにしても…

地主さんのお話し

過日、松浦系のとある窯跡を巡った。 窯跡のある土地の地主さんに案内していただき、5箇所ほど。その土地土地に伝わる歴史の話や、古窯にまつわる話を聴きながらの窯巡りは今までとは比較にならないぐらい楽しかったし、内容が濃かった。 1:中里無庵さん…

旅盃

朝日新聞土曜版の「be on Saturday」に掲載されていた恩田陸さんの「作家の口福」というコラム。今回のお題は”長旅には酒器を連れて”だった。 凄く共感できました。 今でこそ月2回ぐらいの頻度で出張に行ってますが、以前は月6回、なんてことも。酒器を持…

ヤフオク出品

先週末、色々思うところがあり、持っているものを整理することにしました。で、 どうせなら知っている人に使ってもらいたいなぁ、と何人かにお声がけをしたんですが古唐津2点の行き先が決まらず・・・。 なので本当に久しぶりに”ヤフオクに”出品してみるこ…

古唐津に関する古書2

ネット上をうろうろして、ようやく見つけた「肥前古窯址めぐり」という古書。以前に触れた古舘九一氏がバックアップした金原陶片氏の協力により水町和三郎氏が書き上げた当時としては画期的な書が今日届いた。 ちなみに初版は昭和7年。昭和8年に二版、それ…

古唐津に関する古書

先日一力安子さんにお会いした時にご兄弟の著書についての話になった。帰宅後早速探してみると、何点かがひっかかり、早速オーダー。そのうちの一冊が今日、手元に届きました。 昭和18年刊行「美術工芸」。太平洋戦争が激化し、日本の快進撃が陰りを見せ始…

杉箱・3

先日書いたトピック「杉箱・2」で多くのお問い合わせをいただきましたので詳細を。名古屋の職人さんで「桐箱 たなか」さん http://kiribako-tanaka.com/index.html 細かいリクエストにも親切に応じてくださいます。おまけに迅速な仕事っぷりです。愛玩する…

金原陶片翁

偶然なのですが・・・、このブログの名前”岸岳庵”。 前述の古舘九一翁、田中丸善八翁を支えた古唐津研究の第一人者・金原陶片<京一>翁が名乗っていた号、でもあったんですね。つい最近その事実を知り、びっくり。な~にも知らずに「オリジナルだ」なんて思…

古館九一翁・一力安子さん

過日、一力安子さんを訪ねた。 昭和初期に唐津焼の復興、そして古唐津の発掘、研究に尽力された愛陶家・故古館九一翁の愛娘である一力さんとお付き合いさせていただいて早2年が経つ。ここ半年、体調を崩されていたが全快され久しぶりにお会いした。お二方に…

杉箱・2

以前このブログでも触れた黒唐津の山盃。 あわせの箱もなかったので杉素材で新たに注文。その箱がようやく上がってきた。いつもお願いしている名古屋の箱屋さんは杉に関しては古材を使用している。新品の桐箱のあの”白いバリバリ感”が苦手な僕にはぴったり。…

番外編・西伊豆

今から30年ぐらい前に、父によく”防波堤釣り”に連れて行ってもらった。いろんな場所に行ったが、その中でも特に足繁く通った地が西伊豆。江之浦、長浜、木負<きしょう>、等々。そんなエリアで当時既に歴史好き<城好き>であった自分が行くたびに(?)…

へうげもの

「コミック・モーニング」。この雑誌は僕の生活に必要不可欠。ここ数年は隔週連載の「へうげもの」http://hyouge.exblog.jp/にはまっている<もちろん「ジパング」とかも好きだけど>。 その「へうげもの」の八巻が出た、というのでレコーディングの合間に購…

福岡市中央区渡辺通りにて

熊本を後にして福岡。 今回は時間の都合もあり、唐津に行けません。いつものホテルから彼の地に続く道を眺め、いろんなことを考えています。たとえば「この先60キロに唐津が・・・」とか「盗掘屋はこんな時間に掘ってるんじゃないか?錆谷とか”まじでそう”…

呑めません・・・

インフルエンザ、です。もう少しで本復ですが。 それにしても悔しい。うがい、手洗い死ぬほどやっていたのに・・・。