古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

地主さんのお話し

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過日、松浦系のとある窯跡を巡った。

窯跡のある土地の地主さんに案内していただき、5箇所ほど。その土地土地に伝わる歴史の話や、古窯にまつわる話を聴きながらの窯巡りは今までとは比較にならないぐらい楽しかったし、内容が濃かった。

1:中里無庵さんや石黒宗麿さんらを案内した話。
2:農作業中に見事な大皿が出てきた話。
3:友人が窯跡にある穴から陶片を引っ張り出そうとしたらマムシが手のひらに乗ってきた話。
4:「オランダ人の墓」と言われる古墓があって、その上に度胸試しに登った話。
5:昭和30年代まで陶工の住居跡といわれたエリアに土塀が残っていた話。
6:数々の名品を掘り当てた話。
7:昔は足の踏み場もないぐらいあった物原の陶片の話。
8:今や果樹園となった古窯跡にあった朽ちた古木を除去した際にとてつもなくいろんなものが出てきた話。
9:波多氏の出城の話。
10:旧唐津藩領、天領佐賀藩領、それそれの文化の違い。
11:刑場の話。
等々・・・。

あっという間の4時間でした。それにしても武雄や平戸系と比較すると段違いに陶片が少なかったなぁ・・・。

それはそうと地主さんのお宅にもお邪魔して、お持ちの陶片も見せていただいた。(!)なものばかりでした。とても図録や美術館なんかじゃ出会えない奇妙奇天烈な絵柄は目の当たりにした人でないと信じることが出来ないだろう。

やはり現場ですなぁ。

写真はその窯跡&Mo’。茶陶、特に水指で有名な窯、今は果樹園、かつては松の絵で有名な大皿を焼いた窯、オランダ人が甕を焼いていた、と口伝が残る窯での写真の数々。いずれの窯跡も青海波のタタキ跡がある甕の陶片が目立った。

(注)トラブルを避けるため、意図的に窯跡の名称は伏せました。