古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

古唐津

道中にて

週末は故あって、群馬・桐生。 ジャケット&タイ、ということで久しぶりにオールデンのコードバン・チャッカを履く。これこれ、この重みがいいんだよなぁ。買ってから15年、完璧にフィットしてくれていて、良い感じにエイジング中。物持ち良いね~、俺。 …

埋蔵文化財について考える

週末はご近所・松陰神社の「幕末維新祭り」に。 毎年、楽しみにしているお祭り。 試飲の日本酒でとろとろになってしまう。 それにしても「龍馬伝」のおかげか例年になく凄い人出、でした。 帰宅後、新聞を読んでいたら興味深い記事が。 朝日新聞・東京版から…

陶談

先日、一力安子さん、ご家族、そして目の眼・井藤さんと「絵唐津文様集」刊行お疲れ会があった。 ここに到るまでに本当に色々な事がありましたが、形になって正直ほっ、としている。 美味しい料理とお酒。 3時間にわたり、古唐津について色々と語り合う。 …

月見酒

意外に仕事が早く終わった。 雲の合間に見え隠れする月がなかなか良かったので、ベランダの戸を全開にして呑んでいる。 ついこの間まで熱帯夜だったりしたことが夢のような、心地よい夜。 直に床に座り、ぐいぐい。 久しぶりに全て陶器<正確には違うけど> …

絵唐津文様集のこと、など

先日の”へうげもの”イヴェント、HAKATTANAの二次会でのこと。 唐津市在の陶芸家・矢野氏に「絵唐津文様集、あれ九陶に写しがあったでしょ。で、それをチェックしてて文様の参考にしようと思っていたとこだったんですよ。刊行されて嬉しかったなぁ」と言われ…

へうげ十作・九州・急襲/HAKATTANA

なにかと話題のこのイヴェント。初日に顔を出してきました。 現代の感覚で言うところのカッティング・エッジ=「へうげた」作家さん達~”へうげ十作”を質実剛健な唐津、伊万里、有田の気鋭の作家さん達が迎え撃つ、人気マンガ”へうげもの”を介してのコラボ展…

秦秀雄さんの本

近所の図書館で、本を借りた。 秦秀雄さん著の「やきものの鑑賞」。氏の著作では「骨董玉手箱」とか好きで今でも繰り返し読んでいるけど、こっちはその数倍も面白かった。 なんでもっと早く読まなかったんだろうねぇ? 秦さんは本当に唐津が好きだったんだな…

振り出し、とか

友人の骨董屋さんと呑んだ。 My盃を持って行かなかったのでひたすらビール。楽しかったなぁ。 その時に友人が見せてくれた藤の川内産と思われる斑の振り出し。 ”超”のつくかわいらしさ、です。しかも伝世! メジコレ、に出品されるのかなぁ? http://www.mej…

出張の楽しみ

仕事柄、出張が多い。 そんな出張の際の楽しみは仕事を済ませての「地物を肴にこれまた地酒で一献」やら古美術数寄として「骨董屋さん巡り」、とか。 まぁ、これは当たり前として…僕の場合、もう一つに「地元の本屋さんをのぞく」というのがある。 空いた時…

アテ、の”あご”

「あご」、といってもツイッターの定番用語ではない。=とびうお、のことである。 東京ではなかなか縁のない魚だが九州では定番中の定番、のようだ。以前北九州の友人に「つまみあご」というとびうおの幼魚に甘辛く味付けをした乾物をいただいた。それ以降病…

作陶家・矢野直人

Sunset Liveの合間に、友人の陶房を訪ねた。 彼の名は矢野直人、という。唐津周辺の作陶家の間では頻りに話題にのぼる気鋭。アメリカ留学経験があり、あと少しでGapのモデルにも採用されそうだった所謂”イケメン”、である。 知己を得て3年弱。が、ここのと…

物離れ 2010

ひいこらと、やっとこ分割で手に入れたシロモノ。で、使ってみて”しっくり来なくて”手放す。なんかそういう事を繰り返している昨今。 一方、何気に手元に来た物をひたすら愛でていたり…。 以前にも書きましたがそれにも増して自分の趣向がわからなくなってき…

山瀬

僕も籍を置く、古唐津研究交流会が山瀬古窯の陶片検分会を行った模様。 在東京の私は、当然不参加。めちゃくちゃ羨ましく思う。 友人から写真を送っていただいたり、電話で話したりで気持ちを抑える。 会員の殆どが作陶家、で、この写真をお送りいただいたう…

いよいよ

古館均一翁の手による、「絵唐津文様集」。 当初7月末の発売、ということだったのですが前倒しになり、7月15日に発売の運びとなりました。 「マチガイナシ!」の上がりになっております!是非チェックのほどを!! 嗚呼、唐津に行きたいなぁ…。 *写真は…

RESPECT

7月末に発売される絵唐津文様集の見本が届いた。 「ようやく」というのが本音。 紆余曲折ありながら、”古唐津フロンティア”の遺したマスターピースがきちんとした形で世の中に出る事になる。 2003年春、芸術新潮の”唐津 やきものルネサンス”でこの私本に出…

名店

久しぶりに代休をとった。 で、以前より気になっていた、というか私には敷居が高すぎる京橋の骨董屋さんKに行く事にした。 大概の事では動じないんですが、流石にここは…。「酒器といえばK」ですから。 意を決して入店しようとしたらガヤガヤと中国からの旅…

Thank God it's Friday/拝啓 古唐津太郎様

R. Kelly - Thank God It's Friday 西麻布でDJをやっていた頃、よくかけていた曲。やっぱりいいなぁ、このRemix!。 それはそうと、今日は金曜日。本業もようやく一息ついて、僕自身「嗚呼、週末」というモード。明日も仕事ですが久しぶりに独酌に興じながら…

この数週、つめつめだったレコーディングがようやく峠を越えた。 http://www.koheijapan.jp/ まだまだ油断はならないが、土曜の今、自宅でお酒を呑みながらブログの更新が出来ている訳で…。有り難い事です。 で、昨夜遅くに就寝したら明け方に「ヤブ蚊」が襲…

向けられる、ということ

骨董業界では顧客に商品を勧める事を「向ける」という。 客は何度かモノを買ったりして、信頼関係が構築されてからそうしてもらえるようになる。 今から6年ぐらい前の、西荻窪のお店での話し。 「古唐津が好き」と話し、コミュニケーションをとるようになっ…

心配事

一昨日の入浴の際に身体の一部の変化に気づいた。 昨日一日、気になってしょうがなかった。 今日になり、朝一で信頼する近所のお医者さんへ。 「大丈夫です。心配する大病ではありませんよ」… 新しい週が「ホッ」、から始まった。 昔から心配性だが今年は年…

古唐津、始源期についての暴言

古唐津について学べば、学ぶ程、その始源期が気になってしょうがない。 読む本、どれもが波多氏が創始に関わり、室町後期から少なくとも1580年代には開窯されていた、と謳っている。 どんなもんでしょう? 以下、暴言かも。 古唐津も好きで、それと同じ…

絵唐津文様集

先日、里文出版・井藤氏とこのブログでも何度かご紹介している、古館九一翁を父に持つ、一力安子さん宅を訪問。一力さんと知り合って早、まる3年。「唐津焼」について、様々な事をお教えいただいている。こつこつと様々に積み重ね、ようやく一冊の画集が前…

窯の特定

この小皿を産した窯がどうしても知りたい。 昼間、色々陶片を視ていたら、こんなことに気づいた。 1:市ノ瀬高麗神古窯にこういった土味のものが多々、ある。 2:高台の畳付きが広いのが同窯<他、徒幾の川内窯~”つきのかわち”も同様>の特徴、だがきりっ…

「目の眼」の反響

「目の眼」が発売され、予想以上の反響が様々な方々から寄せられました。 大まかに分けると「良い特集だった」というのもの80%と「贋物ばかりじゃないか」というもの20%といった具合。「贋物」という言葉に敏感に反応してしまうのだが、送り手である私…

絵唐津のお皿

物々交換でやってきた絵唐津のお皿。 李朝直系を感じさせる鉄絵、瀬戸唐津を思わせる、分厚くかかった長石分の多い釉薬、砂目、きりっとした高台。 絵からの推察で藤の川内?市ノ瀬?はたまた椎の峰? 土味からすると武雄系のどこか? 全体の雰囲気からする…

取材

先日の座談会 http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/31436989.html に引き続き、ご参加いただきました骨董屋さん達が持ち寄った酒器の撮影@都内某所。 いや~、良いものばかりでよだれがでそうでした。 この模様はこちらに掲載予定。http://www.ribun.co.jp/…

古武雄

「古武雄」。昨日の講演時に初めて耳にした言葉。 豊臣秀吉の朝鮮出兵時に連れて来られた陶工により作られた肥前陶器は総称として「古唐津」と呼称されている。が、近年、武雄系諸古窯で焼かれた肥前陶器を「古武雄」と呼称するアクションが地元でおこってい…

2010 唐津焼のいま-12人の陶芸家による技の競演 展

以前ブログ http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/31401351.html で書いたイヴェント、”2010 唐津焼のいまー12人の陶芸家による技の競演展”に一力さん達と行ってきました。 全体は2部構成。 1部は佐賀県立名護屋城博物館・館長:東中川忠美さんの唐津焼講…

京唐津

今日は久しぶりのお休みだったので、実家に。 ふっ、と食器棚を見ると「京唐津の盃」が。これは数年前に友人から”参考品”としていただいたもの。日々ものが増える世田谷の貧屋にスペースを作るため、現代作家さんの酒器と一緒にこちらに移したもの。 自然光…

目垢がつく、ということ

先日、気鋭の骨董屋さんを交えての座談会がありました。その模様はこちらの雑誌にて掲載予定。 http://www.ribun.co.jp/ で、座談会の本題とは逸れたところで「目垢がつく」ということが話題に。「目垢」、ねぇ。良いものを手に入れたら自分や限られた人にし…