古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

古唐津

目白コレクション、とか

週末、ちょこっと目白コレクションに顔を出した。 来るたびに良い雰囲気になっているような気が。うまく説明出来ないけれど、いろんな意味でバランスがとれているからかも。それにしても全般的に安くなったような気が…。 土曜の、クローズ間際の訪問。 当然”…

松浦系古唐津の地と里山の緑

前回、敬愛する古唐津蒐集家T氏宅を訪問したことを書いた。 http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/35327178.html その道中での事。 伊万里市内から国道202号を大川原で唐津に向かって右折。一頻り走って峠を越えたら遠くにダムが見えた。直感で「ヤバイ」と思…

東京の、波多さん

先週末、得意先から帰社途中の出来事。 10年程前によくPVの監督をしていただいていたT氏に出くわした。 2003年ぐらいから会っていなかった。今では映画監督としても、また建築プランナーとしても多方面で活躍中の才人。 一頻りの会話の後に、横に佇んでい…

松露

今日の仕事は西荻で仕舞い。 なので、久しぶりに和食処「酒守」さんに顔を出した。 何時行っても変わらぬ居心地の良さ。ビールを飛ばしていきなり日本酒から。勿論ここに来るのを見越して盃を携えてきた。ありゃりゃ、また育ったみたいだ(嬉)。 ここ一ヶ月…

秦秀雄さんの、古本

秦秀雄さんの著作が好きだ。 凛とした文章は勿論のこと、ご本人のキャラ立ちがやばい<←失礼を省みず>。 聞いたりする話しでは時として危うい、というか人間臭くてそんなところが僕を魅了してやまない。 何より”唐津数奇”だし。 でも 著作はまだ4冊しか読…

嗚呼、平戸系

敬愛する、肥前陶磁マスターから職場に荷が届いた。 プレゼント、だった…。 心あたたまるメッセージを添えて。 平戸系葭之本古窯発掘、溝縁小皿。 ツン、と立った頭巾、迷いのない高台の削り、そして平戸系お決まりのきめ細かい土味。 琴線に触れる佇まい。 …

大川原の陶片

先達て覗かせていただいたブログ→http://blogs.yahoo.co.jp/jjkmb916/3885979.html で岸岳外系大川原古窯の陶片について触れられていた。 ←この古窯(家屋後ろの杉林が古窯跡)は色んな意味で思い入れがある。 はじめて買った斑釉の古唐津はこの窯の小皿<斑…

希少なものを得るべきか、否か?

なかなか出逢えないものを敬愛する蒐集家から向けられた。 間違いのない、良い物だった。当然、の”価格”だったけれど、それはさておき突っ込みどころが一点。 悩みに悩んだ。本当にないものがゆえ、難点がたった一点だけ、だったがゆえ。 グルグル廻って答え…

糸島

木・金、福岡出張。 糸島にて“Sunset Live"のP、H氏と打ち合わせ諸々。 その流れで氏と共に内村慎太郎さんの窯、山居窯を訪れる。 昨年福岡・大名であった「へうげもの presents HAKATTANA」アフターの酒席にて友人の作陶家竹花さんの紹介により知己を得た。…

立川・諏訪神社 多摩骨董市

今日は何故だか早くに目が覚めてしまった。 目を閉じても再度寝入る事が出来ず。「たまにはいいか」、と5時半に起き。 シャワーを浴び身支度。 久しぶりに骨董市へ。 東京、および近郊、という括りで言うと立川の諏訪神社で行われている「多摩骨董市」とい…

Searchin'

一昨年の出会い以来 http://blogs.yahoo.co.jp/mstmrtrsp/32555194.html、 「ガツン」とやられるものに出逢っていない。時間を見つけては探している。 叶わないがが故、徒にネット・オークションやらで気を紛らわしている。 諸先輩方は「探していれば、求め…

平戸系のお皿<向付>

古唐津数奇の中で、平戸系は一部<小森谷など>を除いて総じて評価されていない。 岸岳系やら松浦系と比して「古格がないし、線が固い」などと言われたり。既に磁器が焼かれていた時代に、確立されたラインで量産された平戸系。以前から度々この場で記してい…

黒唐津天目小碗~春の窯跡巡り~その3にいく前に…

先達て、敬愛する方からいただいた黒唐津天目茶碗。 武雄系<”古武雄”ですね>、らしい。 釉調がよくて、若干傾いでるところがなんとも可愛らしい。サイズは径10センチに満たない小服。 同窯の陶片を用いて、綺麗な呼継がされています。呼継もくださった方…

とある古窯の陶片

日曜、あまりに花粉が凄いので部屋に閉じこもり、陶片を弄ったり。 これ、結構楽しかったり。 松浦系の、とある古窯の陶片。 高台サイドから見ると、変哲のない飯茶碗。 道園っぽい、細くてキリっとした高台。きめ細かい土味。 で、見込みが「これ↓」鉄釉、…

竹花正弘氏個展

昨夜、九州の、とあるミュージック・フェス・プロデューサーと会食@赤坂。 いつもと異なるシチュエーションゆえか話しが弾む。今年の夏も例年以上に楽しくなりそうだ。 で、明けて本日。 千葉・流山おおたかの森へ友人・唐津焼作陶家、竹花正弘氏の個展に赴…

真贋

古唐津ってのはよほど人気者、なのかなぁ~ 異論争論あるだろうけど、「目の眼」の二ヶ月連続の特集は有意義だった、と心底思う。 情報を発信する、ってのは送り手になって初めて解るもの。 ネットで「言うは易し」。 リスクを負う、ってのはその身にならん…

古布、とか

ついつい買ってしまうものに古布がある。 20年以上前、今で言うセレクト・ショップでバイトをしていた頃から着古され、なんとも言えない色合いと風合いになったヴィンテージ・デニムとかが堪らなく好きだった<今も好き>。だから、かも。 具体的に何に使…

巡り会い

骨董は「巡り会い」、と諸先輩方はおっしゃる。でも想い描くものになかなか出逢えない。「足しげく…」なんて言われるがなかなか。仕事が一段落する頃に骨董屋さんは閉まってるし(涙)。 「欲しい、と想い焦がれていると必ず出逢えるよ!」 とおっしゃる先輩…

酒・器スタイル

目の眼別冊”酒・器スタイル”が発売になりました!パチパチパチ!! 白洲信哉氏をはじめ酒器数寄の先輩方がその面白さを語っておられます。畏れ多くも私も大先輩との対談に参加させていただきました。 それにしてもあの逸品の数々はやばかったなぁ。 で… 今日…

梶原靖元氏個展

病み上がりながらも渋谷黒田陶苑へ。敬愛する、梶原靖元氏の個展が開催されているが故。 古陶にうつつを抜かす私ですが正直、”ひっぱたかれる”とでも言ったらよいだろうか、凄い衝撃を受けました。それも嬉々たるものを! 推察するに氏はとうとう「古唐津」…

茶粥

連休、体調を崩し臥せっていた。まる二日、ってのは本当に久しぶりだ。 今朝方、平熱に。 夕刻にはどうしても外出しなければならなかったので節々が痛む身体を無理矢理繰ってシャワー。どうにかいつもの感じになる。 昼ごはんの時分になっても食欲は全くなし…

寒、の弛み

早いものでもう如月。 で、週末の東京は随分と暖かかった。厳しい寒さが続いていた一方、日照時間が長くなっているので俄に春気分に。多摩の里山なんぞをそぞろ歩いてみたいもんだがままならない。 せめて燗酒を常温に。 徳利を片口に。 さぁさぁ、新たな週…

目の眼・古唐津茶陶特集

寒いですね~。 今、新幹線で移動中ですが、山科あたりから関ヶ原まで断続的に雪。 雪化粧の近江八幡城跡、安土城跡、観音寺山城跡、そして佐和山城跡が本当に美しかったっす。 で、↓こちらで触れた取材記事が刊行されてます! http://blogs.yahoo.co.jp/mst…

道納屋谷古窯の、陶片とか

このブログを通じて知己を得、肥前陶磁の諸事につけアドヴァイスを頂戴しているエレトップ森川店さん。実際に現場に足を運び、検証を重ねた上でのそれらは含蓄深く、ただただ頷くばかり。 そんな敬愛する氏のブログに「道納屋谷古窯陶片」の話しがでていた。…

2010年を振り返り

2010年。 古唐津数寄、いや古陶数寄として一言で「前進」の1年であったように思う。 使用せず、ただあたためてきた蒐集品に見切りをつけ<=過去の諸々を清算>、かつ媒体にも顔を出させていただき、諸先輩方の貴重な意見をうかがう事が叶った。 大晦日…

器の”気”

過日、年明けに発売されるという骨董雑誌・別冊<酒器の本>の取材をお手伝いした。「古唐津~酒器談義」というテーマで私なんぞ足下にも及ばない蒐集家さんとの対談。 そのお方の品を前に色々とお話しを伺う。古き良き時代<昭和40年代前半>のエピソード…

蒐集家宅訪問

先日、来春刊行予定の古美術書籍の取材に顔を出した。「酒器」が主題、しかも希代の蒐集家宅、ということで上がりまくりの訪問。 いや~筆舌に尽くせない、ということはこういうことを言うんですね。 逸品ばかり、でした。近々詳細、ご報告します。 特に絵唐…

土曜の午後、骨董通りにて

週末の土曜、デスク・ワークがたまっていたので休日出勤。 静まり返ったオフィスは嫌いじゃない。電話もないから仕事はガシガシ進む。 予定よりも早く終わり、南青山近辺の骨董屋さんを数軒のぞく。 最初の骨董屋さんで「グッ」とくるもの2点に出会うが「再…

筒盃・グイのみの謎

過日、昵懇の在唐津市陶芸家が呟いた。「唐津の始源やらなんやらも解きほぐしたいが、何より当時朝鮮半島で作られていなかった筒形の小盃がなんであそこまで唐津諸窯で作られたかがわからんのです」、と。 それまで全く意に介していない事だったが、以降折り…

筑波へ

ここ二ヶ月ほど、商用で筑波学園都市を頻繁に訪れている。 今日も昼1時に彼の地へ。 それにしても利根川をこえた辺りの車窓<つくばExpress、からの…>は素晴らしい。茨城の血が流れる小生には堪らなく嬉しいんだな。特に水田のそこかしこにある、屋敷林に…