古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

作陶家・矢野直人

Sunset Liveの合間に、友人の陶房を訪ねた。

彼の名は矢野直人、という。唐津周辺の作陶家の間では頻りに話題にのぼる気鋭。アメリカ留学経験があり、あと少しでGapのモデルにも採用されそうだった所謂”イケメン”、である。

知己を得て3年弱。が、ここのところそのスキルは鰻登り、との噂をよく耳にする。以前より訪問のタイミングを見計らっていたが、ようやくその機会が訪れた。

陶房は肥前名護屋城跡にほど近い鎮西町殿山にある。名前の通り、秀吉の朝鮮出兵の際の陣跡<古地図を見ると伊達政宗、または徳川家康の脇陣であったようだ>。父君が作陶家であったため、インフラは完璧。

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ひょうひょうとしながら内に秘める作陶への、いや古唐津へのパッションがいやがおうにも滲み出てくる。

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                    原田泰造、似(笑)!

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               古陶と見間違いそうな、無地唐津盃。

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現代唐津陶作家の中では吉野靖義氏、梶原靖元氏に次ぐ、砂岩からの陶土精製派である氏。今後、現代唐津陶の台風の目になるんだろうなぁ。

矢野氏が竹花氏、伊藤女史らと供に次世代を支える柱の一本である事は間違いない、と僕は確信している。