古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

2009-01-01から1年間の記事一覧

面倒です、徳利

これからの季節、ある意味ストレスになること・・・独酌後の徳利の扱い。 酩酊状態で徳利を洗い、逆さにして水分を切る~一夜これをやって一日ひっくりかえして更に乾燥させる。 面倒なんだよなぁ~。 それはそうと仕事三昧の連休、時間を見つけてとある里山…

”育った”徳利

ここのところ、ぐっと秋めいてきたので独酌はもっぱら燗。 で、ほぼ半年振りに取り出した堅手の徳利。購入したころはオフ・ホワイトだったのですが、それから5年経ちずいぶん表情が変わりました。ただ今年ほど「変わった」って思ったことはなかったなぁ・・…

陶片の箸置き

先日、ひょいと覘いた骨董通りのお店で一杯ご馳走になった。その際、酒肴が武雄系と思しき三島唐津の大きな陶片にのせて供されていた。陶片を酒席で使う、というのは僕としては”いかにも”な感じがしてNGだったのだが、先日のそれは微塵もそれがなく、ただた…

古唐津シンドローム

敬愛するクリエイター達のイヴェントがあります。関東近県に在住の皆様、是非足をお運びください! ”古唐津シンドローム” http://campanule.jp/html/newpage.html?code=69 現代唐津焼を牽引する気鋭の作家さん達の企画展。次世代のメイン・ストリームになる…

残念…美の壺

先週末のNHK「美の壺」のお題は”徳利と盃”だった。 相当期待して観たんですが・・・がっくり、でした。久方ぶりだったので草刈さんがメインになっていたりして<谷さんのほうが雰囲気だった>。 グレイ・ゾーンに向けたプログラムであることはよ~くわかる。…

感謝

ようやく完全復活・・・夏は終わってしまったけれど。 酒を満たした、艶やかな盃の輝きが健康の素晴らしさを教えてくれているようだ。 健康であることに感謝、です。

枯れ盆

日曜、久しぶりに新井薬師の骨董市に。 そこで友人の骨董屋さんが探していた大きめの木地盆を向けてくれた。材質は栗、反り無しの径36センチ。塗料が剥離し”枯れ盆”の範疇。どちらかというと”枯れ”より”艶”が好みだけれど、使い勝手が良さそうだし、そうそ…

読書

またも体調を崩す。だましだましやってきたけど、ある意味オーヴァーホールしないとダメな時期かもしれません・・・。今年の夏は嫌な感じでした。 そんな中、読んだ本。 窯跡を巡る、あの「ドキドキ感」が明文化されていて一気に読んじゃいました。 唐津に、…

清六の辻古窯、か?

先日購入した鉄釉の小皿。その出自が気になってしょうがない。古唐津に精通している陶芸家・Iさんから「画像を見る限り、清六の辻、では?」のご意見を賜る。 確かに、よくよく見ると鉄釉が片面二重がけ、片面一重かけになっていたり。同古窯の陶片を取り出…

嗚呼、酒器 嗚呼、日本酒

再検査、OK、飲酒、OK。一応、完治!2週間の断酒にピリオド!! 医者を出て、一路馴染みの酒屋さんへ。ほんの2、3分の道中、「何にしようか?」と悩みまくる。が結局ここのところのお気に入り、上喜元・神力に。勿論2週間ぶりの独酌ゆえ、酒器にも想いを…

鉄釉の小皿

もう少しで完治、かなぁ。相変わらずだるくて疲れやすいが1週間前と比較したら天と地、だ。 今日は懇意の骨董屋さんにとりおきの品をピックしに行った。モノは鉄釉の小皿。砂目、器形、釉調からして古唐津。全体的に平戸系っぽいのだが鉄分が多い土味がそれ…

渚の欠片

週明け、会議があったり、期限のある仕事が山積みだったので不調をおして出社。18時を過ぎる頃から両脇腹痛に、口腔の痛みが増したので帰宅。お医者さんが言うように無理は禁物、という事か…。 で、気分転換をしよう、ということで二日間会社を休み葉山に…

馬盥

夕方の散歩以外、ほとんど家にいます。先日書いた病気以外に夏風邪の一種を併発し、なんだかなぁという感じ。そんなこんなで家の細々したことをやってます。 先日のブログで西家庵さんがおっしゃられたとおり、ここ1年ばかり馬盥の、盃になるぐらいの向付を…

雑感

相変わらずだるくて、喉が痛い。朝一番にかかりつけのお医者さんに行き、相談。病院も盆休みに入るということで、多量の薬を処方してもらう。不健康な感じがなんともやるせない。いずれにせよ、丁寧に時間を過ごそうと思う。新聞を読んでいると以前から観た…

お酒のない生活

熱がでてから丸2日、お酒を呑んでいない。飲酒で日を空けるのは年初のインフルエンザぶり、かな。 夜、なかなか寝付けずに苦労。ほろ酔いで寝床に入り、すっと落ちるあの感じ・・・。うーん。でも完治までお酒はがまん、がまん。 昨日も書いたが、そんなこ…

最悪・酒断ち

激しい悪寒、高熱、そして後背部痛で会社を早退し、自宅近くの医者へ。 「急性腎孟腎炎<じんうじんえん>」とのこと。ここ数ヶ月の無理が免疫力を低下させていたからだろう、とお医者さん。確かに休みはなかったし、ストレスも凄かったしなぁ・・・。 抗生…

波縁

伊万里市在の、作陶家との話。 「窯跡からまだまだ小皿なんかでてきます。たかが小皿ですがあれを再現しようとなるとそう簡単にはいきません。あの高台や口辺のシュパ、っとした切れ味をだすのは。ましてや波縁とか」。 彼は松浦系の陶片を例にされた、と推…

山盃

ここ数日、PCと睨めっこ&スタジオ作業で深夜帰宅&定時出社の日々。 今宵久しぶりに”はじめて買った古唐津”である無地唐津山盃で一献。蕩けそう、だ。

発掘物・土錆落とし

前回書いた堅手向付。口辺に一片の共継ぎがあるぐらいでダメージはなし。ただ高台周りに相当な量の土錆が付着していた。ハイターに一晩つけても取れない。友人の骨董屋さんに教えを請うも、それに必要な薬品は自宅周りの薬局では手に入らず・・・。 色々考え…

李朝の影響

以前、うつわやさんにとある向付を見せていただいた。最初見たときは何の変哲もない古唐津の向付、だと思った。実のところ李朝だったのですが。http://www.utuwa-ya.jp/blog/2008/03/post-619.html#more古唐津をメインに扱う骨董屋さんに見せても”古唐津”と…

とっかえ、ひっかえ

週末は札幌出張。歴史的な一瞬に居合わせることが出来た。”B-Boyイズム”VS”B-Girlイズム”!色々嫌な事があるけれど、こういう経験が出来るからこそ明日への活力も沸いてくる!Rhymester、BIG UP! http://ameblo.jp/coma-chi/ で、昨夜。久しぶりにゆったり独…

向付・五島美術館

時間の合間を縫って五島美術館の特別展”向付”展に。http://www.gotoh-museum.or.jp/tenrankai/index.html 桃山陶を中心に百点ばかり、古唐津も何組か。いずれもなかなかの絵唐津でした<どこに行っても斑の伝世ってないですね~。やっぱり当時流行らなかった…

贋物

ここのところ、バタバタ。息抜きにヤフオクをみると”それなり”な贋物がうようよ。 絵がある小皿、とか。 武雄系と思われる発掘の手にそれなりの絵を書いて、二度窯。意図的で本当に嫌な感じだ。おまけに相当数の入札がされていて。 なんだかなぁ・・・。

高台部会・その3~飯洞甕か、道納屋谷か?

先日、我が家にやってきた無地唐津輪花盃。 飯洞甕、と聞いていたが、色々と陶片を見ていたら道納屋谷じゃないか?って思うようになってきた。 釉調は道納屋谷に近い。でもじっくり見ると飯洞甕にも見えてきて・・・。どちらかだと思うのですがいかがでしょ…

飯洞甕輪花盃

懇意にしている気鋭の骨董屋さんから我が家にやって来ました。 今はなき骨董雑誌”遊楽 1992年No.19 7月号”に掲載されている無地唐津輪花向付、の見立て盃。大振りで、私にはピッタリ。京唐津、という方々もいそうです。・・・本家ですが。 飯洞甕の茶陶、か…

またも木地盆

ふらっ、と立ち寄った立川・諏訪神社の骨董市。 手ごろな値段で立ち上がりの低い木地盆があった。なかなか良い雰囲気。骨董に関して、衝動買いは極力慎もう、と昨夜思い定めたばかり。で、あるのに結局買ってしまった。同じ寸法のお盆が4枚になった。一体何…

片口の切れ

古唐津の片口には「お酒の切れ」の”良いもの”<薄い注ぎ口>と”悪いもの”<厚ぼったい注ぎ口>がある。「下手な職人が作ったから、この片口は厚ぼったい注ぎ口なんだよ」と言う人に何度か出くわした。 僕はそれぞれ用途を考えて作られていた、と考えています…

モノバナレ

以前は「いいなぁ」と思って購入すると、とことん使った。 けれど最近はちょっとでも不具合があったり、思惑と異なっていたりするととたんに使用頻度が落ちる。使われないより使われたほうが器は幸せって思う性質ゆえ、新規購入の下取りに出したり、売ったり…

玉石混淆

忙中閑あり。 毎年この時期はバタバタなのだが、なんだぁかんだ言いつつも時間を作って骨董屋さんを覘いている。 先日、ずっと気になっていながらも、その敷居の高さゆえに通り過ぎていたお店に勇気を持って踏み込んだ。”超”のつく上から目線のご主人。しど…

大振り、小振り

いつごろからか、大振りの盃ばかりを使うようになった。酒量が増えたというわけではないのですが・・・。 それなりの大きさの、それなりにお酒が入った盃を持ったときの、あの「ぐっ」とくる重さが”お酒を呑んでいる”という気持ちを助長してくれるからかな?…