古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

松浦系古唐津の地と里山の緑

前回、敬愛する古唐津蒐集家T氏宅を訪問したことを書いた。
その道中での事。
伊万里市内から国道202号を大川原で唐津に向かって右折。一頻り走って峠を越えたら遠くにダムが見えた。直感で「ヤバイ」と思った。また瞬時に悲しくなった。

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松浦系田代古窯が水没したのでは、と。







直感は正しかった。水没したらしい…。
人々の生活を支える為であるならば致し方なし、でしょうか。
田代古窯跡に遊んだ日々が懐かしく思われる。

色々な想いを胸に更にレンタカーを走らせる。
放射能ストレス無し、木々の薫りに包まれての快走。やはりここんちは良い。

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道園やら







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焼山やら






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甕屋の谷窯、一若屋敷やらを擦り、臨みながら…。






古窯跡の、初秋の緑が胸と眼に染みてくる。
当たり前の里山の美しさが3/11以降、より一層深く心に感銘を与える。
…あれからもう半年、経ったんだなぁ。

台風の影響で荒れていた天気だが、ふっと晴れ間がのぞいたり、で。
突然顔を出した岸岳の神々しさに心を奪われた。

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岸岳は佐里からが一番美しい、と思う。
たわわな稲穂が心を豊かにしてくれる。







更に、チョイ寄りした梶原靖元師匠の笑顔が気持ちを軽くしてくれた。
ちょうど窯出しタイミング。古唐津をきちんと理解し、出来るものの数々は必然に尽くせない美しさ。
唐津を範にしつつ、クリエイティヴに進化している師にNuff Respect!

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それはそうと僕はいつも彼の地に癒されている。
死ぬまで変わらないんだろうなぁ。