古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

突進力

唐津が好きになって、しゃにむに追い求めてきた。
いっつも別冊太陽「古唐津」を抱えて、めくっては想いを馳せていた。
金原陶片さんの古~い本はめくりすぎてぼろぼろだし。

窯跡巡りに骨董屋さん、
そして蒐集家や唐津の作陶家の皆さん。
勿論、現地の学芸員さんのもとにも…。

日々追い求め、また多忙な日常からの「避難場所」として古唐津を愛でてきた。
そう、兄弟分の李朝に初期伊万里も。

色々と言われた。
けれど、かたくなに、まっすぐに。
なんでか守備範囲は拡げずに(というより他の骨董に興味がわかず)、まる15年が経った。
ともかくも古唐津を求めてやまない、まっしぐらな、言わば「突進力」がそこにあった。

変化が。

昨夜、ちょいいいもんに出会った。
まぁ、いいもんだった。
…いろいろあって途中「なんだか億劫」になり、諦めることに。
最近多い、こんなことが。以前にはこんなことはなかった。
一度心に留まったものはとことん追いかけてきたのに。

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唐津が好きなんだが。








そう、それに変わりはない。
…けれども物欲という見地で言えば、突進力の鈍りを感じざるを得ない。

諸先輩方はどんな感じだったのだろう?
秦秀雄さんは只管に追い求めたよう。
白洲正子さん然り。

まぁまぁ、この感じは悪くはない。
でもでも、寂しい感じがするのは何故なのだろう…。