古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

年末の来訪~初源堂さんのこと、など

久しぶりに唐津に。

籍をおいている「古唐津交流研究会」の忘年会に参じるため。
改めて思いかえしてみると、訪唐は1年のご無沙汰だった。
ここでは何度も綴ってきているけれど、時間の経過が加速していることを改めて痛感した次第。
なんだかんだ言っても人生のカウントダウンははじまっているわけで。

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鏡山、虹の松原、そして唐津城。いつもだけれど、筑肥線の、
この光景がひろがると心が躍るのです。


作陶家 矢野直人さんを誘って吉野敬子さんが営む櫨の谷のCafe Reedに。
そこから大川野の師匠宅逸品鑑賞からの…矢野さんの本拠地 殿山窯に。
最近料理に凝っているので今迄の「独酌目線」ではないモノ選びがたまらなく新鮮で愉しかった。

酒宴は早い時間から。
思い思いに新陶古陶を持ち寄り、陶談にふける。
研究会の主体は作陶家の皆さん。故に作り手目線のお話しは毎度毎度参考になる。
骨董数奇の「ロマン目線」よりも僕の性にはこれがあうのだ。
まぁ、そうであってもなくても、侃々諤々談義がたまらないのだけれど。

今回は長崎の茶人M夫妻も参加し、そのBomb級所蔵品の展開に会が騒然となっていたのが印象深かったw。多くは記さないけれどいやまぁ、よいものばかりで(改めて思ったけれど、やはりお茶人のセレクトは僕らサラリーマン骨董目線とはちょい違っていて、その差が興味深かった)。また愛陶度数の高さは会で一番だったのではないでしょうか?持ち込まれた逸品の中、僕は井戸脇手!と言っても過言ではないであろう三島のとくりにやられっぱなしだった。
「いつの日か」などと遠い目をしながら懸想してみたりだが、まぁまぁ。

宴の終盤に「目の眼」初源伊万里特集でお世話になって初源堂さんと一頻り陶談。
エリアの情報やらなんやら。
その延長で彼が持ってきていたモノを御披露いただいた。
「あっ」と思う初期伊万里の向付を持っておられ、詳しくは記さないけれど、まぁ良い感じで彼のもとにきた経緯をおききし、酔った勢いで割愛を攻めまくった。
…結果、拙宅にきていただくこととなり…。

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そんなやり取りをみていた会の参加者の皆さんが「百間」、
「いやいや天神森」とやっていた。ぼくは後者かなぁ、と。
初源堂さん、マジ感謝!





陶談は店をうつしても続き、それはそれは愉しい会で。

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初源堂さんと誕生日を同じくする僕。
祝って頂き恐悦至極、感謝感激でした。









仕事を忘れ、やきもんにうつつを抜かす。
忙しい日々のストレスを癒すにあってあまりある時間を過ごし、改めてこの世界に関わりをもっていて良かったなぁ、と思ったのでした。

…で、2018年を振り返り…

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唐津を一点しか買わなかったなぁ、とか、
それも馴染まずに手を離れてしまったなぁ、とか、
染め付けばっかりだったなぁ、とか、
如何に日々使える古陶を、とか
いろいろだったなぁ。



けれど、モノの見方も接した方もそれなりに進歩があったように実感するし、
こんな感じで2019年も過ごして行きたいなぁ、と思ったのでした。

最近更新頻度が遅いと各所から指摘を受ける拙ブログですが、来年もどうぞたまには
覗きに来てください。2018年、ご訪問いただき有り難うございました!