古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

武相荘でのイヴェント(温故知新 feat. 勝見充男&岸岳庵)を終えて

武相荘でのイヴェント、終了しました。

お忙しい中、武相荘にお越しいただきました皆様、有り難うございました。
反省すべき点は多々ありますが、なんとか無事に成し遂げられたのでまずは合格点なのかなぁ、
と思ったりしております。
…で、拙ブログは私自身の「備忘録」でもあるので、
当日の流れを纏めをしたいなぁ、と。


★10月11日。
朝まで降っていた雨も昼過ぎにはあがり、外呑みには絶好の日和になった連休の中日。
本格的な秋を迎えた鶴川・武相荘の心地よさといったらありませんでした。

イメージ 1



まずは勝見師匠とトークセッション。能ヶ谷ラウンジにいらしてくださった方々の中に知った顔はほんの少し。はじめて御会いする方々を前に話しはじめるまではいささか緊張…でしたが、いざスタートしたら、いつもの師匠との酒呑話ペースでゆるりと進行出来ました。



PCに写真データ100点、アジェンダは20ばかりを用意していったに関わらず、脱線やら、熱くなりすぎやらでその半分も披露できずw。けれども皆さん終始真剣に私たちに対峙してくださり、その場の空気、というか意識を共通出来た事はなんとも有り難い事でした。

イメージ 2



特に師匠による、現代陶&古陶をお盆、ガラス、漆器で実際にマッチングする場面が良かった(それを見ていてバカラ&古唐津の相性良し!値段も手頃だし、絶対見つけるぞ、と思う私)。




また師匠のかねてからの持論である「バランス良く、古いもの、新しいものを楽しむ。音楽やファッションと同じ線上にこれらのものもあるんです」と語ると、皆さんうなずいておられた事がこれまた嬉しい事で。…そんなこんなでトークの時間も軽く20分オーヴァーし、トークセッションは終了。

次に場所を移動し、ラウンジから階段上のカフェに移動して唐津の地酒、万齢を楽しむ会がスタート。

思い思いに愛玩する酒器を持ち込む、ってのが今回のルール。故にそこかしこで「これは!」という古唐津盃を取り出され、その光景のなんと圧巻だった事!
また、古陶に興味はなくとも唐津焼にひかれる皆さんが矢野直人氏、竹花正弘氏ら気鋭の作家達の酒器を思い思いに手に取っている。このシーンもナイスだっだ。

イメージ 3






…で、まずは限定の「ひやおろし」で乾杯。
なかには古唐津の片口や徳利を持ち込まれている方もいて私自身のヴァイブスがあがったのは言うまでもありません。

お酒は「ひやおろし」からの「希」、そして締めには
「純米 超辛口」へ。

酒肴は唐津の名店「つく田」さんより「塩うに」、「鮎みそ」、そして呼子の「松浦漬」とこちらも唐津もん縛り。お酒との妙を皆さん、それぞれ楽しんでおられたようです。







イメージ 4




「試飲会」とは名ばかりの本格呑み会w。
結局1時間の予定が2時間になり、更には武相荘レストランに場を移して2次会、という方々が大半でした。




主催者でありながら、師匠も私も楽しみました。
ご参加いただいた皆さん一人一人と突っ込んだお話しをしたかったのですが、どうにもならず、その点のみ残念で…けれども首都圏の、この素晴らしい場所でこういったイヴェントを行う事が出来た事は何かしらの意義があったのではないか、と。また一方、自分として「古唐津&現代陶唐津焼のワークショップを東京で行いたい」と思い続けて来た事が叶い、報われた心地です。

武相荘・牧山夫妻も今回の試みを面白がってくださったようで、どうやら第二弾も行えそうです。
それが叶うのであれば、今回の「ああすればよかった、こうすればよかった」を克服し、良いワークショップにしていきたい、強くそう思っています。

最後にお越しいただいた皆さん、勝見師匠、武相荘・牧山夫妻、唐津一番館・坂本社長、ぎゃるりあじゅーる坂本大さん、草伝社・原さん、つく田・松尾さん、中山さん、そして何より「温故知新」というワークショップを共に立ち上げ、ここまで支えてくれた岡部さんにこの場を借りお礼を申し上げます。本当に有り難うございました。

イメージ 5











皆さんを送り出して、振り返った時にシャッターを押した。なんだか「兵どもが夢の跡」と言うには大袈裟かもしれませんが、先ほどまでの古唐津に沸いた場所が静まり返っていて切なかった。