心待ちした、独酌
どうにもこうにも。
続く出張…せわしくてならない。
忙しい…喜ばしい事なのです。
…が、なかなかに落ちつかず、リセット出来ずにいる。
旅先に盃を持って行くも時間が持てず、使えずじまい。
「この地のお酒を自身の盃で酌めたらどんなに良いか」と何度思った事か。
今宵漸く。
そう、漸くに独酌の時間を持つ事が出来た。
いつものように「どんな取り合わせにしようか?」等と帰路想いつつ。
結局、いつもの片口にいつもの盃に落ち着く。
逸る心を抑え、丁寧に風呂敷を解き、片口と盃を水で軽く洗う。
抜栓してからそれなりに時間の経った七田の純米を注いで、はじめる。
美味い。
因みに一合五酌縛り。
明日も早いし、日曜日午後からまた出張ゆえ。
嗚呼、今度の出張も日本酒や海の幸のうまいエリアだ。
独りの時間なんぞ、どうにもならないんだろうなぁ。
でも…盃は持って行くつもり。
「寸暇を惜しんで楽しむ、そんな独酌もまた堪らないもの」などと自分に言い聞かせている。