斑の見込み
忘年会ラッシュが終った。
…というか、2017年の仕事を納めました。
本業でバタバタ、出張三昧…骨董に、古唐津になかなか向かい合えない一年だった。
一方、初源伊万里に関しては「目の眼」誌連載にて自分なりの「肉薄」が出来た、ような。
そんなことをつらつらと想いつつ独酌。
相方はいつもの片口と斑の碗形。
そういえば先だっての忘年会@唐津にこの碗形を連れて行ったら頻りに「前より育った、育った」とやたら言われた。
そうかなぁ?????
自宅独酌は減ったし=この盃の登板回数は減少気味だが…。
贔屓目には「見込みの青が出てきた」ように思えるけど、どうなんだろう?
発掘もんはどんなに呑んでもそうは育たない…骨董にまみえて今年で15年、そう感じている。
伝世の味を短い時間で付けようなんて無理、どうにもかなわんのだ。
なにより、同じ手の斑の伝世なんぞに手は届かん。
無いしねw。
あったとしても…追いかけまくって己の全てを捨て、的な無理繰りバランスを欠いたスタイルは僕のそれじゃあ、ない。諸先輩方は「それは骨董じゃない」と怒られそうですが。
…いずれにせよ「育った」というのは古陶数奇にとっては褒め言葉である。
まま、受け止め、只管に酌む師走かな、と。
どうでも良い事をつらつらと。