古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

唐津やきもん祭りを終えて

2016年、第五回唐津やきもん祭り。
今回もトーク・イヴェントに参加させていただいた。

5月3日。
筑肥線も止まってしまう大荒れの天気の中、唐津入り(福岡空港のランディングも暴風雨にて叶わずにも20分以上空中待機する始末)。

「誰も来ないでしょうね」と勝見師匠と話していた…が、佐賀新聞社さんの告知が行き渡っていたため、70名を越える意識高い方々にご参加いただける事に(東京や三重からの参加者がいらした!)。色々話したかったけれど、時間の制限もあり…。

現代陶唐津焼人気作家さん達の、「ふだん使いの器」をメイン・テーマにしましたが、なかなかに興味深かった。そこで紹介された現代陶、古陶、いずれも持ち主達の作品を思い起こさせるるニュアンスがあり「なるほど」と頷かされました。

拙く、脱線ばかりもトーク・イヴェントでありましたが、なんとか終了。

パワーポイントを使うと、どうにも本業のプレゼン・モードになってしまうのですが、ゆる~くやれてよかったかなぁ、と。偏に来てくださったお客様、そして佐賀広告センターの皆さんのおかげです。
有り難うございました。

イヴェント会場を出ると、抜けるような青空
…からの、食事会。

盃持参でなければ参加出来ない、というハードルの高さもなんのその、古唐津を携えたコカラツマニアが全国から50名超で参集。どうにもこういう濃いイヴェントになるとステレオ・タイプの「オタク」感満載、なイメージがわきますが…そんなものは一切なく、例えるならばセレクト・ショップのバーゲンのような雰囲気でありました。お洒落な方も多く、僕が昔バイトしていたセレクト・ショップともつながりのある方がおられましたし。

さて、やきもん祭り実行委員会坂本委員長の乾杯の音頭から、古唐津オタ・バトル・トークがそこかしこで展開し、オタ筆頭を自認する僕はいやはやもう、夢見心地の愉しさでありました。

…で、二軒目。

もう何も覚えておらず、気がついたら誰も居らず、階を下りると大兄が。
心地良い酔いを伴いつつ、大兄と宿へ帰りました(因みに勝見師匠をはじめ皆さんは三次会に行ったらしい…)。

翌朝…

ベッドから起きると見慣れないものが机上に在った。
現代陶作家さんの、焼き〆片口が…。
「何故?」と思うも二日酔いの頭痛で中々に想いだせず。
シャワーを浴び、漸く二軒目のお店で主人に割愛を乞うた事を想い出した。
「何やってんだ、俺…」と酷く落ち込む…。
ご主人、この場を借りてお礼とお詫びを致します…。

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それからF大兄、Mさん、そしてN新聞唐津支社長S氏と皿屋→飯洞下・上→市ノ瀬高麗神古窯址を巡り…。
市の瀬はいつもの心地よさ。
唐津は一切見当たらず。
皆さん、そこかしこに転がる陶片に眼を奪われ、刺激を受けたようでした。







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草伝社さん経由で唐津市近代図書館へ。
「古唐津のぐい呑展」、賑わっていました。
ここまで来るのに色々あり、それを思うとある種こみ上げてくるものがありました。

並ぶ酒盃達。
やはり良いものだなぁ、と。









因みに窯跡巡り道中でMさんが、僕が泣く泣く手放した会寧片口の所有者である事が判明。
嬉しかった。なにせ琴線に触れるポイントが同じ、そんな氏が所蔵されている、という安心感が
たまらなかった。落ちる事の後には必ず上がる事がありますね。

〆は角打 feat. 古唐津盃。

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最高!






色々ありましたが、やはり、唐津での非日常が堪らない刺激になります。
叶うならば、来年はもっと深く関わりたいなぁ、と。
そしてもっと、もっと来てくださる皆さんが満たされるイヴェントに出来たらなぁ、と。

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帰路の車中より、岸岳遠景。
唐津ロスが助長された。






…で、そんな事を想い出しながら拙宅にきた南蛮片口で独酌。

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お酒のキレがすこぶるよく、とても使い勝手がよい。

最後に…やきもん祭りを運営された皆様、作陶家の皆様、本当にお疲れ様でした!