古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

斑唐津の、二度窯

先日、手持ちの小皿を友人に買いとってもらった際に話題にのぼったのが、「斑唐津の二度窯」。
発掘もんをもう一回窯で焼いてしまったら相当な目利きでも見破る事が出来ない、って話し。

その話しはご当地・唐津伊万里でも何度か聞いたことがある。

斑は大半が土中で釉薬が化学変化をおこし、腐ってしまうようだ(←こういう言い方を皆さんされますね)。確かに発掘陶片の大半がそう。「継いだらなんとかなりそう」ってやつほどひどい事になっていたりする。

そんなものでもきちんと薬物処理をして不純物を抜き、焼成すると見違えるようになるらしい。焼成がうまくいけばオリジナルと判別がほとんどつかない、とのこと。斑以外の無地とか絵唐津の二度窯ものは比較的容易に見破る事は出来るのだが…。

そういった斑をきちんと視認したことはない。いや、正確に言うと意識して向かい合った事がないのだ。今まで何枚かのお皿とお茶碗で斑を蔵して来たが、「らしい…」と思った事はなかった。

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←唯一、の拙蔵・斑。これは大丈夫そう。





ここまで細心の注意を払って来たが更に必要、かも。
ましてや酒盃なんぞ高価なものにいたっては…。その確率、メチャクチャ高そうだし。


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終戦記念日です。諸先輩方が身を呈して教えてくださった事を無駄にしないよう、次世代に伝えていきたい。