岸岳系 平松古窯
ひさしぶりに土日が休みの週末。
時間がある…それはそれで過ごし方に戸惑ってしまう。
前夜しこたま呑んだに関わらず貧乏性の早起き。
街は午前9時を過ぎても静かで、なんだか凄く豊かな気持ちになる。
暇つぶしもかねて、いつものようにストックルームから陶片を取り出して想いを巡らす。
そこでひっかかったのが岸岳系平松古窯の陶片。
もう7年前になるが、2005年早春に彼の古窯を訪れた。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mstmrtrsp/20010101/20010101033400.jpg)
幸い、池が渇水のタイミングで窯跡に辿り着く事が出来た。ひどいブッシュだったが窯体の上部、またその左側に細かな陶片が散らばっているのを視認出来た。大半が<斑唐津>。土灰ばかり、と思い込んでいたので驚いた。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mstmrtrsp/20010101/20010101033410.jpg)
右下の陶片以外は斑唐津。波縁の斑皮鯨も!
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mstmrtrsp/20010101/20010101033420.jpg)
窯跡から道納屋古窯方面を臨む。
きちんと発掘調査されている古窯である。
また水没しているがいえ、近年は盗掘もされていないようだ。
原料となる砂岩は道納屋、大谷等の同じ層からとられている。
茶陶は焼いていない、とこれもまた多数の書籍にみられるが…。
より掘り下げて行ったらもっと面白い事が見つかるかも。
もっと注目されて然るべき窯だと思うんだけど。
Boz Scaggs "LOWDOWN"