古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

平戸系の評価

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先日、お世話になっている骨董屋さんと呑みに行った際に「平戸系古唐津」の話になった。
氏は「平戸系、特に総釉ものは唐津じゃないから」などと笑いながら言う。平戸系が好きな、というかそれら周辺の”窯里の雰囲気”が好きな自分は、何だかちょっと悔しかった。

周知の通り、骨董業界での古唐津の評価は1:岸岳~2:松浦~3:武雄~4:平戸、となっている。

平戸系にだっていいものあるのになぁ。もっと評価されて欲しい。
茶席に入った小森谷の皮鯨盃は別にして、総釉でないものも結構ある。そんなお茶碗の高台について言えば、ダイナミックで、よっぽど松浦系や武雄系のめし茶碗なんかよりすっきりしていて実に気持ちが良い。

「平戸系」というだけで他の系統のものより同じものが安く買えるから、それはそれで良いのかもしれないけれど。

写真は平戸系柳の元古窯の茶碗の陶片、比較対照としての市ノ瀬高麗神古窯の筒茶碗陶片、そして前述柳の元古窯の絵唐津大鉢陶片~こんなのもあるんです!<同じような絵のものが、確か松浦系甕屋の谷にあったような・・・>。