古那甲の辻、のこと
この週末は本業の出張で唐津行きから一週間を経ずして九州へ。
肥後と肥前の二人のお師匠にお会いし、それぞれの場でなかなかお目に出来ない古陶に触れる事に。特に今回は所謂”所載”もの5点に接する事が出来た~やはりそういうもの達は器自体が発する”気”、みたいなものがあってその刺激たるやなかなかに筆舌にする事が出来ない。…敢えて言うのであればシンプルに”凄い”、であろうか!?
いずれにせよ器に酔い、師匠の話しに酔い…有意義な時間を過ごす事が出来た。
また、新たなる陶友とリンクが叶ったのは心底嬉しかった(氏の酒器コレクションは秀逸!)。その嬉しさからか、はたまた酔いも手伝ってか高説をぶってしまう始末。自分はまだまだだ、と猛省している次第(Oさん、本当にすみません…)。
何より肥前の地では師匠の”基地”に足を踏み入れる事が出来た(今回、これが一番印象的であったかもしれない)。感無量、である。
そのお師匠よりの、いただきもの。
武雄系古那甲の辻古窯発掘の、皮鯨の小皿。口辺に5箇所のホツ直しはあるが寸法(口径9~9.8センチ:元々この窯は口径の小さい小皿が多いが…)、釉薬の掛け外し、蛇蝎のような口辺の釉調、そしてキリッとした高台等々、見所多数ある。ここまで色々観て来た古唐津の小皿でここまで興をそそられるものはあまりないなぁ、と。流石、師匠!
とにもかくにも本業も忙しかったけど、空き時間が超充実の2日間でした。
追伸:古那甲の辻に限らず、同じ窯でもいろんな土で焼いていますね~。
←いずれも古那甲の辻発掘もん。師匠からいただいた小皿は右のもの。