沓茶碗、というもの
大学の先輩がお茶を立ててくださった。
茶碗は松浦系の絵唐津沓茶碗。
かちんかちんの還元炎焼成で、奔放な鉄絵が赤褐に発色している。釉調と絵の、そのコントラストが実に美しい。高台は二重、土味は道園にちょい鉄分が多くなった感じ(カメヤ、かなぁ?)。残念ながら発掘の呼び継ぎもん(良く継ぎました!)なのだが…。
それにしても沓茶碗で喫するのは初めて。
飲みづらいもの、ですね。
でも、干した後の広々とした見込みがとても新鮮だったなぁ。
こんな形を現出させた当時の数奇者、というか安土桃山時代の凄みに改めて感じ入った。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mstmrtrsp/20010101/20010101034640.jpg)
で、取り出してみた拙蔵の陶片。
沓茶碗、というより鉢でしょうか。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mstmrtrsp/20010101/20010101034650.jpg)
釉薬が溶けきっておらず見づらいがちょい絵があります~。焼山下古窯の発掘もん。