古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

3ヶ月ぶりの古窯巡り。

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毎年、この時期に唐津に行っている。自身の休養のため。約3ヵ月ぶり。

ほぼ2日フルで古窯を巡ることにした。今回の”自分的”目玉は平戸南部系。牛石、 葭の元、柳の元の諸古窯。ここ数ヶ月で色々とリンクした古陶が、ほぼその辺りの産らしいことをどうにも確かめたくて。それに加え、行けてなかった松浦系、武雄北部系にも顔を出しつつ。

期待した牛石は、「うーん」という感じ。地元の人はほとんどその所在すら知らず、古窯跡は破壊の限りを尽くされ、陶片にいたっては2~3センチの断片のみ・・・。期待した掛け分けの徳利陶片なんてものは一切なし。蛇褐を一片見つけた、ってのが収穫といえば収穫であった。

葦の元、柳の元は予想以上の規模で正直驚かされた。盗掘はされているものの、窯里の雰囲気もよくて。それにしてもいろんなものを焼いていた窯だったんだなぁ<先々月に買った徳利の”故郷”が葦の元である、というのをほぼ確信。他の古窯ではほとんど見かけない糸切りの山盃の陶片が目立ったのと、それ以上に李朝直系の製陶技術がなんとも!

それ以外で面白かったのは百間窯。それはそれは多彩な初期伊万里の陶片が散らばっていて。やっぱり現地に行かねばわかりませんなぁ~。

1日目:金石原~勝久~牛石~迎原高麗神
2日目: 葭の元~柳の元~長葉山~牛石~百間~川古窯の谷~商人山~猪ノ古場~櫨の谷

今回もいろんな経験をさせていただきました!

写真は木の根が絡まった古唐津茶碗@柳の元、意外に絵唐津の陶片が目立った松浦系勝久古窯遠景&久しぶりの贅沢をさせてもらった浜玉飴源のツガニ<モクズガニ>。