青唐津の片口
本業がなかなかにうまく進まない。
丁寧に処しているつもりが、負けが続いている。
そういう時期なのかな…。
そんな時、自分を再初期化し、モティヴェーションをあげてくれるのが古陶の世界。
このタイミングで、伊万里の師匠が素敵なものを割愛してくださった。
径10.3センチ、器高7センチ。
今やダムの湖底に在る松浦系・田代古窯の発掘品。
二箇所の引っ付き跡はご愛嬌。他は全くの無傷である。
同窯跡の、拙ブログ・アーカイヴ↓
彼の古窯には2度程、訪れた事が。
印象深いのは1度目。
古唐津と土地を良く知る友人をガイドに立て、うろうろと。
当地の地質はほぼ武雄北部系と同じくし、陶片はいずれも鉄分多め。
皿、碗が目立ち、装飾法は鉄絵とイッチン。
松浦系においてのイッチンってのはビックリでした!
古文書に出てくる窯の、現場をチェック出来たのは今を思えば得がたい経験だったなぁ、と。
時は経ち、遊んだ窯跡ははるか遠く。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mstmrtrsp/20010101/20010101005540.jpg)
彼の地を思いながら、件の片口にて独酌。
只管に、伊万里の師匠に感謝であります。