畏兄の酒宴
畏兄からの呑みのお誘い。
ここ半年ばかり、お互い行ったり来たりで実現せず。
このたび漸くスケジュール調整がついた。
メイルから察するに畏兄は「唐津の盃」を手に入れた模様…肴は盃、ということで。
まだ明るい夕刻5時半、自宅近所の蕎麦屋で宴はスタート。
ビールで喉を潤す間もなく、その「肴」が机上に姿を現した。
振りの大きな、健康的な「斑唐津の立ちぐいのみ」。
発掘伝世。
高台は碁笥底で、釉薬はたっぷりかかっており、しっかり溶けて釉腐れなし。
随分と使われていたようで、それ故か手にしっくり馴染み、お酒を誘う。
一見で、伊万里の師匠がお持ちの皿屋の斑盃、その類型に思えた(師匠のものは見込みがきっちり押してあるが、畏兄のものはそこまで厳しくはない)。
それからずっとモノをお借りし、盃を干しては見込みを覗き込んでいた。
「今年は色々な斑唐津で呑ませてもらえるなぁ」などと話していると、
更にもう一人の畏兄が到着。
そそくさと、また過日アップしたミュージアム・ピースの斑碗形盃が出てきた。
その時点でもうなんだかわからなくなった感じで…w。
話題は先般の「美の壺」から入り、僕が此処の所興味を持っている掛仏のこと、など。
一頻り呑んで、食べて、二次会!と言う話しになり、畏兄宅へ。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mstmrtrsp/20010101/20010101005530.jpg)
ここで一から呑み直し…。
何時帰ったか、全く覚えていない。
Movesの履歴では徒歩で帰宅したよう。
ただ…
ちゃんとシャワーを浴び、持って行った自身の盃は丁寧に仕舞われてあった。
毎度、毎度、思う。
こういうところ、僕は何故かちゃんとしているな、と。