古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

肥前名護屋に遊ぶ

日本史、中でも安土桃山時代が好きな息子。
夏休みの自由研究は「肥前名護屋城跡周辺の陣跡」と、なんともドープなお題。
…が、自分も好き。
想いを遂げさせねば、と彼の地に。

荷を解いて直ぐさま行動開始。
体感温度は間違いなく40度を越えていただろう。
各所で過酷な高低差のある陣跡を一つ一つ巡る。

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唸り来る虻、蜂、そして蚊との戦いで、石垣やら土塁やらを確認するもままならなかった…が、時間が経つ程に満たされて行く自分がいた。400年以上前、豊太閤を筆頭に日本列島北から南、130以上もの諸候が此処に集った。その陣跡が今も非常に良好な状態で残っている。11歳の息子がネット上はもとより、書籍や机上ではなく、吹き出す汗を拭いつつ彼の地を巡る事。そう、実感すること。この「点」を体感することが将来「線」となることを父はほんの少し期待している。

←彼的には「古田織部陣所」が気に入った、とのこと。


夜は大兄宅に居をお借りし、とことん語りあった。
既に”プラットフォーム化している同家”に地元から発信する人々が集い、侃々諤々。
酒の勢いも相まって大言を吐いてしまったが、まぁ、それもそれと。
なかなかにない機会、強く刺激を受けた。
やはり現場に答えが在るなぁ、と。
何かが生まれ、今後に繋がる、そんな気がした。

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また、陣跡めぐりの合間には矢野直人さんの殿山窯や
打越一彦さんの炎向窯にお邪魔し、陶談にふけり、
酒を酌み交わして縁を深めた。

←矢野さんご所蔵初期伊万里と拙蔵盃。兄弟ですねw。



あっという間に過ぎた時間。
…が、いつもの唐津行きにない濃密でゆったりと、はたまた刺激的な時間を過ごせた事は大きな収穫であった。息子も満足の様子。

三泊四日の旅。
二泊を名護屋、一泊を唐津
最終日は久留米まで足をのばし、ご先祖に墓参。

もし息子が付き合ってくれるのならば、冬の名護屋もトライしてみたい、そう思った次第。
同地に移住せし大兄の大助がなければ、この経験は出来ませんでした。
只管に大兄と奥様に感謝であります。