柿の蔕
とある方から伝世の「柿の蔕向付」を見せていただいた。
良く見かける平戸系ではない、間違いなき松浦系、多分道園のそれ。
高台の削り出しは鋭く、土味は細やか(←伝世ゆえ茶色に変色してるが元は白みがかった
彼の窯のものであることは容易に察する事が出来た)。
器体三箇所に気取りのない絵。
しみじみ「良いなぁ…」と思った。
向付に”意識して”対した事はない。青織部平向を持っていた事があったけれど、その存在感は
デイリー・ユース第一の僕には重すぎた。で、今は手元にはない。
…以来、酒器の向こう側にはそれなりの小皿があれば良い、と思っていた。
柿の蔕は織部ほどではないけれど日々の器にしてはちょい構えてしまうだろうなぁ。
でも…とにもかくにも使ってみたい。で、今後の「探すリスト」入り。
道園の陶片を出して来て改めて、その向付を思っています。