古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

筒盃=マーケット・イン(改訂Ver.)

拙ブログにおいて、何度も「筒盃~たちぐい」が何故出来たか?を記して来た。

朝鮮半島からやってきた陶工さんが彼の地になかったものをどうして作ったんだろう??
…なんて、ずっと考えて来た。
現在、唐津辺域に窯を営む作陶家も口を揃えて言っている(李朝においては三島に関しては筒状の小振りの茶碗は存在するが…)。

いろいろ巡って自分の中では以下に落ち着きました。

筒盃は、清酒の全国的な流行と流通の普及という状況、そして市場のニーズを汲んだ畿内の流行に敏なる商人、または大名の指導、投資によって出来上がったものなのだろう、と。清酒を酌むには茶碗では大きすぎる。呑みやすい、それにあったものを朝鮮半島からやってきた陶工さんに”作らせた”のだろう、と。ひょっとすると漫画「へうげもの」にあったように古田織部が関わっていたかもしれません。

今までの僕は「小向付の見立て」案に疑いを持たなかった。
でも今は違う。

筒盃は飲酒を主たる用途として成されたものであろう、そう強く思うのです。
いかがでしょう?もう少し清酒の歴史をたどりたいッス。

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←筒盃陶片は右下のみ。盃、ってことでいろんな窯の酒盃陶片。