古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

作為

ここのところ忙しく、なかなかに陶友と酌み交わす機会がなかった。
が、ようやく一席設ける事が叶った。
業界の先輩&古陶数寄のYさん、友人、そして僕。

ビールで喉を潤し、一頻りの世間話。
で、おもむろにそれぞれの酒器を取り出して…。
「ストン」とYさんの”至高の盃”が卓上に現れた。

やはり凄い、いや凄まじい。

「口辺の直しがなかったら、なんて野暮な事は言わない。これはそんな事を感じさせないモノ」
と、呟く友人。が、彼持参の盃もなかなかのもの。古唐津の筒のルーツになったのでは?と思われる朝鮮半島モノに伝世古伊万里。これまた珍品。流石、である。

僕は、と言えばYさんの盃と同じ窯で焼かれたのでは?という古唐津持参。照らし合わせると釉薬
土味いずれも酷似している。道納屋谷なのか?はたまた飯洞なのか??

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一方、拙盃はYさんの盃の器力に吹き飛びそう、である。
輪花の茶陶的作為が、奔放なYさんの盃との比較で浮き彫りになる(輪花、これはこれで大のお気に入りなのですが…)。




野趣あっての古唐津、という視点で言うと雅味は良くとも”狙った感じ”が…うーん。
いや~、Yさんの盃はすごいもんだ。

何はともあれ陶友との古陶談義は尽きぬ。本当に楽しかった。
そう、いつも書きますが、こういう時間があって諸々乗り越えられるんですよね~。