古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

ぐい呑み、のこと

以前、このブログでも触れたがここ最近、改めて気になって仕方が無いことがある。

…それは古唐津の、「ぐい呑み形(なり)」のこと。

朝鮮半島からやってきた陶工が作ったもの。
けれど同時期の朝鮮半島で作られていたものとは全く異なる形(その時代、彼の地では所謂立ちぐい呑み、みたいなものはなかったし…)。何かしらの指示があって、現代の我々がイメージする”そういうもの”になったのだろうがオリジナルを創ったのはだれなのか?(または誰の指示によるものなのか?)

朝鮮半島の陶磁史に詳しい、敬愛する相知の作陶家は「岸岳系やら、松浦系やら言うまえに、どうしてぐい呑みなんてものができたんだか、わからないんだよ」とおっしゃっていた。

「向付で酒を呑んで、それが良かったんで作られるようになったんだよ。もとは向付の見立て」みたいに語る人が多いけれども、どんなもんだろう?友人の編集者は「織部が創り出した」と言っていたりするのも気にかかる…。

いずれにせよ、大振りの古唐津でぐいっ、とやるのはたまらない。
とりとめもなく、そんなことを考えながら独酌しています。

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←本文とは全く関係のない写真。整理していたら出て来た。
 2005年、のようだ。径6センチ弱、いや、切るかも。     今の僕には小さすぎるな。