寝落ち
出張で三原に。
城数奇には堪らないのではないだろうか。
…で、仕事は思いのほか早く終了。
時間を持て余し、雨中の城下町を歩いた。
昭和が感じられる街並は肌に馴染み、心地よかったがそこかしこに在る”シャッター街”が
今のこの街を表していて複雑な心境になった。
そんなこんなで良い時間になったので独り、居酒屋へ。
名物の蛸料理を堪能し、店を出た。
まだ呑み足らない。
けれど新たな店を探す気力も無い…ちょうど隣に酒屋があったので地酒探しに入店した。
店主のお勧めの呉の地酒「雨後の月 純米吟醸」四合瓶(ご当地の酔心、ではなく)を買い込んで
帰宿(ホテルも古くて昭和感満載w)。ここのところ、激務が続いていたので部屋でのんびりやろうかな、と。
ここでは何度も綴ってきたが泊まりの出張には必ず”旅盃”を携えて行く。
今回は刷毛目。
ネクタイを解き、シャワーを浴び、浴衣になってゆるゆる始めた。
こういうスタンスの部屋呑みはあんまりやった事がなかった。
なんというか、街で呑まなきゃ、みたいな気負いがあったからかな?
けれどどうして、なかなか良いもんだ。
何より酔ったらまんまベッドへ、ってのが心安くて。
おすすめの”雨後の月”は美味しかった。
太田和彦さんではありませんが、「ツィー」っとするする入って行く。
1時間ぐらいやっていただろうか…「もうすぐで瓶が空だな」っと思っていたらそこから記憶がない。
…疲労がたまっていたせいか、なんなのか、寝落ちしてました。
テレビはついていたし、盃にはお酒が注がれたまんま…。
齢50を過ぎ、イケてないと思いつつ、一方、その、なんというか”自由な感じ”が
普段とは異なる癒しをもらったような。
たまには良いよね、と自分をむりやり納得させた次第。
良い一夜でした。
三原、また行きたいなぁ。