古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

寝落ち

出張で三原に。

小早川隆景公が築いた三原城は今年、節目にあるよう。
町のそこかしこに「瀬戸内三原 築城450年」と記した幟が旗めいていてなんとも賑やかだ。

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…城跡のほぼ中央を山陽新幹線山陽本線がぶち抜いているため、駅から本丸に直接アプローチ出来るのは日本ではここだけ。
城数奇には堪らないのではないだろうか。









…で、仕事は思いのほか早く終了。
時間を持て余し、雨中の城下町を歩いた。
昭和が感じられる街並は肌に馴染み、心地よかったがそこかしこに在る”シャッター街”が
今のこの街を表していて複雑な心境になった。

そんなこんなで良い時間になったので独り、居酒屋へ。
名物の蛸料理を堪能し、店を出た。
まだ呑み足らない。
けれど新たな店を探す気力も無い…ちょうど隣に酒屋があったので地酒探しに入店した。
店主のお勧めの呉の地酒「雨後の月 純米吟醸」四合瓶(ご当地の酔心、ではなく)を買い込んで
帰宿(ホテルも古くて昭和感満載w)。ここのところ、激務が続いていたので部屋でのんびりやろうかな、と。

ここでは何度も綴ってきたが泊まりの出張には必ず”旅盃”を携えて行く。
今回は刷毛目。

ネクタイを解き、シャワーを浴び、浴衣になってゆるゆる始めた。

こういうスタンスの部屋呑みはあんまりやった事がなかった。
なんというか、街で呑まなきゃ、みたいな気負いがあったからかな?
けれどどうして、なかなか良いもんだ。
何より酔ったらまんまベッドへ、ってのが心安くて。

おすすめの”雨後の月”は美味しかった。
太田和彦さんではありませんが、「ツィー」っとするする入って行く。
1時間ぐらいやっていただろうか…「もうすぐで瓶が空だな」っと思っていたらそこから記憶がない。
疲労がたまっていたせいか、なんなのか、寝落ちしてました。
テレビはついていたし、盃にはお酒が注がれたまんま…。

齢50を過ぎ、イケてないと思いつつ、一方、その、なんというか”自由な感じ”が
普段とは異なる癒しをもらったような。
たまには良いよね、と自分をむりやり納得させた次第。

良い一夜でした。
三原、また行きたいなぁ。