古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

斑唐津について~3

イメージ 1

ここのところ、"超”のつく多忙で、古唐津に想いを馳せながらもどうにもならない日々が続いている。今日はスタジオ作業やライヴ等がないため、休日出勤をして溜まっていた経費の精算。電話のならない、人気のないオフィスで一人PCに向かうというのは嫌いじゃない。清算は捗って予期せぬ時間ができた。

で、京橋界隈へ。

期待をしないで骨董屋を訪れるとそれなりのものに出会えることが多々ある。

1軒目では絵唐津の向付を筒茶碗に見立てた伝世品<あまりの京橋価格にびっくり。いくらなんだって200万ってのはね>がナイス。「これ安いですよ」って見せていただいた無地唐津飯茶碗の見立て小服がなかなかよくて。


2件目で「斑唐津壺」に出会った。
中途伝世の釉薬の状態が非常によいもの。高台の削りから皿屋と読んだけれど、事実はどうなんだろう。これだけ状態のよいものはそうそうないだろう。「売られている」こういった壺で斑をみたのはこれがはじめて。お茶もやるわけではないし、実用性0な器物にはほとんど気持ちが動かされない。やはりガシガシ使えるものが僕にはあっているようだ。

その後中野に移動。
そこでもいきなり斑のお皿を見せられる。内が磯であろう、それは以前友人の骨董商が持っていたもの。なかなか魅力のあるものだが、中途半端な大きさと、祭器に近い扁平な皿ゆえ実用性がこれまた乏しい、ということもあり琴線には触れず。

いずれにせよ、1日のうちで斑の、それも珍しいものに触れることはそうあることではない。徐々に斑唐津の盃が近づいてきている予兆、なのか?(なんてね)。

*写真は本文とまったく関係のない友人との酒宴時の器。