古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

燗酒を酌みながら

東京も冷え込んでいる。
ここのところ横着をして片口で酌んでいたが、この寒さ故、今宵は燗酒しかない。
熱めの50℃につけ、週はじめからやっている。

久しぶりに使う堅手徳利と皮鯨の盃が小振りの木地盆に良く馴染んでいる。
酒器はいずれも拙宅に来て10年選手。
盃で言えばこの小森谷は最古参、だ。

この道をはじめて5年目ぐらいから「うん」と頷けるものが手元に来てきてくれるようになり…。

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この盃はその”ようやく”の時期に出逢ったもの。
携えての出張、旅行は数知れぬ。
「あっという間の10年だったなぁ」と遠い目。






昭和の空気を知っている、酒器数奇の大先輩が次々と鬼籍に。
特に神山さんの生き方は格好良かった。
著作にあったように冥界で小林秀雄さん、青山二郎さん、そして白洲正子さんらと古陶談義、なんでしょうか?

ご冥福をお祈り致します。