陶器か、磁器か?
友人の粋な計らいで、東京ではなかなか手に入らない福岡・糸島のお酒、
「田中六五 純米」が届いた。
一升瓶二本を一時に買ったのははじめて。
はじめて口にしたのは今年四月の福岡出張時。
お気に入りの居酒屋「さきと」さんでご主人に勧められて。
その時の感動は今をもって忘れられない。
さて…
今宵の帰路、”独酌”のことばかりがチラチラと頭を巡っておりました。
帰宅後すごすごと夕食&一風呂浴びて、いざ!
本当に久しぶりの「田中六五」。
↑先だってのブログに引き続き、こちらに触発されてw。
「同じお酒で磁器/陶器ってのを呑み比べたことがなかったなぁ」といそいそと盃を二つ取り出した。
最初に磁器、次に陶器。
しばらくたって陶器、磁器。
交互に繰り返す。
どちらもたまらなくうまい(嗚呼、これに塩うにでもあれば、脳内トリップで福岡のさきとさんに飛べるのだがw)…。どちらかに軍配なんぞあげられない。
←写真ちょい”作り込み過ぎ”。一升瓶、超オモ。
「酒とまっすぐに向かい合う」っていう観点でいくと諸先輩方みなが磁器に軍配をあげる。
僕もそう思っていました。けれど磁器、陶器いずれかが良いか?なんてことは結局はその人の価値観による、ってことを改めて認識させられた。
そして僕の場合やっぱり、「器が先で酒」が後、なんだなぁと。ここんとこの酒量増量で勘違いしてました。
ついこないだの「とっかえ、ひっかえ」にしろ、今夜の「磁器/陶器」にしろ、
児戯をゆるくも真剣に楽しんでいる。それらが日々のストレスやらなんたらを忘れさせてくれるんだなぁ、と。案外古陶数奇の酒徒、とはそういった方々が多いのではないのでは?
…そんなことを思いました。