古唐津 岸岳庵

24時間古唐津数奇 feat. 初期伊万里・李朝・木地盆

織部さんのお寺

先々週の出張の折、「”へうげもの”に関わっている以上、行かねばならん!」と思い、織部さんゆかりのお寺にお参りした。

昨年夏に大徳寺にあるお墓<といっても謝絶の塔頭だから門前まで>にお参りした。が、今回は地元では「おりべ寺」と言われている興聖寺臨済宗興聖寺派本山>へ。織部さん、ということになるとこちらのほうが有名かも。書によると1603年に古田織部が再興したお寺さんらしい。

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抜けるような青空で、満開の八重桜。









こちらは自由に立ち入る事が出来ないお寺。
山門の脇戸から入り、本堂脇の寺務所におことわりをいれる。
昼前である、というのに境内はぴーん、とした緊張感ある空気が漂う。”凛”とはまさにこういうことなのだろう。古いもの、新しいもの、が調和していてなんとも心地が良い。

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新緑が本当に美しかった。







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本堂の向かって右側が檀家さんの墓域になっている。







お寺の関係者の方に案内していただき、織部さん=古田織部正重然のお墓に。元和元年(1615年)、
大阪夏の陣後、豊臣方への内通を問われ織部さんはじめ古田家の男子は皆切腹を命ぜられた。ここにはその息子さん達も一緒に眠っているらしい。中央が織部さんのお墓。

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法名が”金甫宗屋”、とあるから間違いなく織部さん、だ。









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前述の、関係者の方は右後方に見える五輪塔を「織部さんの奥様のお墓らしいです」とおっしゃっていた。おせんさん、のお墓!?








織部さんのお墓は京都に三カ所<大徳寺三玄院、玉林院、そしてこちら>。
今回ようやく墓碑に面と向かってCD化企画に対する想いをご報告する事が出来た。墓参後、気のせいかもしれないが身体がスッ、と軽くなったような。